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黒いチーズケーキの「呂色」
馬場川通りに今秋オープン 

2023.07.05

黒いチーズケーキの「呂色」
馬場川通りに今秋オープン 

え、黒いチーズケーキ? カマンベールチーズとアロマにこだわり、夜が持つ美しさを表現した黒色を表面にまとう。前橋・馬場川通りに店舗兼工房を構えたチーズケーキの「呂色(roiro)」。10月の開店を目指し、準備を進める代表の大野絢子さんに話を聞いた。(取材/阿部奈穂子)

こだわりはカマンベールチーズとアロマ

「子どものころからチーズケーキが大好きでいろいろ食べ歩いていました。衝撃を受けたのはニューヨークで出合った、チーズチーズした濃厚なケーキ。それを前橋で作ろうと思いました」と大野さん。

名古屋に生まれ、東京で映像やデザイン関係の仕事をした後、夫の転勤でニューヨークに渡り、3年前、前橋に移住した。

世の中に山ほどあるチーズケーキの中から、「『これだ』と選ばれるもの。唯一無二のものを作りたい」。友人のパティシエ、市原綾乃さんとともにレシピ開発をスタート。

▲呂色の店内に立つ大野さん

注目したのがアロマだった。「人は風味を感じるのに、8割は鼻孔から、2割は舌からといわれています」

ベースのチーズは北海道の会社が作る、白カビ系の濃厚なカマンベールチーズを使用。チーズに合う食材を、アロマ分子レベルで複数のAIと文献から導きだし、3種類のフレーバーのケーキを開発した。

3種の中で、最も手がかかったという「霽月( SEIGETU)」はカマンベールチーズケーキの層の中に、塩麴とリンゴのコンフィチュールと桂花ウーロン茶ムースをはさんでいる。

「自分たちが望む桂花ウーロン茶を探すことがひと苦労。煮だし方も試行錯誤を繰り返しました」

▲可惜夜 (ATARAYO)

▲霽月( SEIGETU)

▲長雨(NAGAAME)

お酒やお茶とのペアリング

「一日の仕事を終えた夜に、そっと寄り添ってもらえるケーキがいい」。神秘的な夜をイメージするため、パウダー状の竹炭を使い、黒いケーキにした。甘さはひかえめで「スイーツと食事の間のケーキといったイメージです」と話す。

シャンパンブランドの広報担当のフランス人から「ケーキとシャンパンは合わないと思っていた。でも、このケーキは合うね」と褒められたのが印象に残っている。お酒やお茶とのペアリングを積極的に進める。

ケーキは1個3000円。

▲特別なときに寄り添うチーズケーキに

現在、店舗の内装は完了し、オープン準備中。先日終了したクラウドファンディングの支援者125人分の返礼品づくりを終えたあと、10 月を目標に開店する。

いま、「呂色」で一緒に働いてくれるスタッフを募集している。月曜から水曜までの9時から15時まで。問い合わせは下記メールから。

▲馬場川通りの筒井ビル2階。オープン準備中で、看板は既にかかっている

▲「前橋は新しい人がチャレンジしやすい、懐の深い街」と話す大野さん

店舗情報

呂色(roiro) ※オープン準備中

住所 前橋市本町2丁目1−3 筒井ビル 2階 東棟
メールアドレス info@roiro-roiro.com