手打ちうどん おおしまや
半年ぶり 濃紺の暖簾が掛かる

おおしまやが帰ってきた―。昨年７月に閉店したわが家御用達のうどん屋さんが半年ぶりに復活しました。こいつは春から縁起がいい。開店一番乗りで朝うどんを食べてきました。

経営者は変わったものの濃紺の暖簾、木札のお品書きは変わっていません。

一番好きだった八木節うどんを頼みます。冷たい汁に山菜の水煮と揚げ玉が入り、さっぱりしていてコクがある。でも、何で八木節なのだろう。

あめ色に輝いたうどんが登場。お帰りなさい。並でも大盛り。たっぷりのネギにワサビ。変わらないな。ただ、うどんは以前のような平打ちではありません。荒々しさが薄れ、洗練されました。

汁も上品になりましたね。山菜と揚げ玉がごちゃ混ぜだったのが、きれいに盛り付けられ、ナルトのおまけ付き。基本を守りつつ進化させています。

味噌味の白虎も具に茹でたキャベツ、モヤシと新たに甘じょっぱく煮た豚肉が加わりました。これもうれしい進化でしょう。

天ぷらはすっかり変わりました。異常に大きくていびつで硬かったのが、普通の大きさになり、きれいに揚がっています。正直、新しい方が美味しいですが、野趣あふれる昔のも懐かしいな。

新店舗は水沢うどんの水香苑が引き継ぎました。「前店主の大嶋博さんからレシピを教わり、小麦粉も同じものを使っている。なるべく近い味を再現していきたい」と料理長の中山義啓さん。さらなる進化、楽しみです。