隆橋飯店
本場の刀削麵が16種類

煮えたぎる鍋の前に190㌢、140㌔の巨漢、吉林省出身の朱洪亮さんが仁王立ち。小麦粉と水で練った棒状の塊から「く」の字の特殊な包丁で麺を細長く削ぎ切り、鍋に直接投入していきます。

刀削麵を作る作業を初めて見せていただきました。手際の良さはまさに職人技。

麺食い２代目を連れての来店。16種類もある刀削麺から台湾と麻辣汁なしを選びました。

台湾は名古屋発祥の台湾ラーメンと同じ。甘辛い粗挽きの豚ミンチがどっさり入り、ニラとモヤシが加わります。ニンニクが香るスープは醤油ベース。ミンチを溶かすと、コクと深みが広がります。

麺を引っ張り出します。三角形の断面をした独特の麺が顔を出しました。つるっとしてもちもち。厚みが不揃いで太い部分は噛み応えがあり、端の薄いところはピラピラ。食感の違いが醍醐味です。

麻辣汁なしは冷麺。ミンチ、キクラゲとモヤシ、ネギ、水菜が乗っています。レンゲと箸を使い、底に張られた真っ赤なタレとよく混ぜます。

花椒の痺れるような「麻」と唐辛子のひりひりする「辣」が合体したタレは強烈でクセになります。汗をかきかき、むせるのを我慢して啜ります。すごく辛い。でも、すごく旨い。

追加注文した水餃子は厚めの皮がモチモチで、噛むと小籠包のように肉汁が飛び出てきます。サービスの茹で卵はジャスミン茶で茹でるとか。口をさっぱりさせてくれます。

他の料理の水準も高そう。いい店、見つけました。