interview
聞きたい
【聞きたい堀雅人さん1▶︎】
『ROLY POLY PEOPLES(ローリーポーリーピーポーズ)』の脚本やってます
2022.11.02
自ら名乗るなら、肩書きはコント作家。テレビ番組やアニメの構成、脚本を手掛ける堀雅人さん。『笑っていいとも!』や『めちゃ×2イケてるッ!』など時代を代表する人気番組にも携わってきた。この道に入ったきっかけや現在の仕事、これからの展望について聞いた。
―いまどんな番組を担当しているのですか?
アンガールズ田中さんが出演しているフジテレビの番組『呼び出し先生、田中』の構成作家などをやっています。こういう座組み(出演者の構成)の場合、どういうことやったら面白くなるのか、っていうのを年中考えている。職人みたいな仕事です。
2022年の10月からYouTubeの公式チャンネルで配信が始まった『ROLY POLY PEOPLES』というショートアニメの脚本もやっています。ダンゴムシティーで暮らすダンゴムシが主役です。
ー『ローリーポーリーピーポーズ』はキャラクターがかわいいし、声もすごくはまっていますね。
はい。西山宏太朗さんや榎木淳弥さん、石川界人さん、上坂すみれさん、内田雄馬さん、浪川大輔さんなど、そうそうたる声優さんが出演されています。
YouTube「ROLY POLY PEOPLES」チャンネルにて配信中!
ラップのリズムに乗せた言葉遊びアニメを製作中
―キャラクターは堀さんが考えたのですか?
キャラクターと基本設定は既に決まっていて、キャラクターを動かす脚本家として参加しました。
自分で企画から手掛けて、アニメの制作会社と一緒に進行中の作品もあります。ヒップホップをテーマにした子供向けのアニメ。韻を踏む言葉遊びみたいなのを、ちっちゃい子向けにやりたいなあと。ラップって相手をディスり合ったり、悪い子自慢みたいなのが文化として大きい。それもいいんだけど、小学生やもっと下の子向けに、悪い子自慢とかは抜きで、ラップのリズムに乗せた言葉遊びを楽しめる作品をアニメでやろうということになったんです。
―それは面白いですね。
僕自身、中学のころからヒップホップが大好きで。ニューヨーク出身のヒップホップ・グループ「Run-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)」に刺激を受けたり。そのころ、日本語でラップを始めたのがいとうせいこうさんなんですけれど、それを深夜のテレビで見て、「わ、かっこいい、おもしろい」なんて思って興味の方向がサブカルチャーに向いていったんです。
ほり・まさと
1972年、前橋市生まれ。富士見中―渋川高卒。フリーの音楽ライターを経て、2001年~『めちゃめちゃイケてるッ!』『笑っていいとも!』など人気番組の放送作家に。11年~16年、『ZIP!』の朝アニメの脚本を担当。現在は『呼び出し先生タナカ』の構成作家、ショートアニメ『ROLY POLY PEOPLES』の脚本を手掛けている。