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前橋で創業、前橋に移住
創業センターでSowフェス

2025.04.19

前橋で創業、前橋に移住
創業センターでSowフェス

 「移住と創業」を考える第5回Sowフェスが4月19日、前橋市創業センターで開かれ、「赤城山と第一次産業の創業」、「移住後の生活と創業」をテーマにパネルディスカッションを行った。

赤城山と一次産業を考える

 赤城山をテーマにしたパネルディスカッションは赤城南麓で「とんとん広場」を経営する林智浩さんをコーディネーターに農業法人こうづけの里代表、嶋崎剛志さん、林業のたんきち商店代表、壇原真広さんがパネラーを務めた。

 赤城山頂のキャンプ場とビジターセンター、南麓のぐんまフラワーパークの来春開業について、林さんは観光振興の大きな核になると展望、「首都圏からお客さんを引っ張ってくる大きな力になる。赤城山を盛り上げるにはいかにプレーヤーを増やしていくかがかぎとなる」と課題を投げかけた。

 

▲パネルディスカッションする林さん、檀原さん、嶋崎さん(左から)

 ダイコンを栽培している嶋崎さんは400年の歴史を誇る時沢ダイコンが絶滅の危機にあるとして、「漬物店や道の駅と協働してブランドを復活させ、たくあんを商品化させたい」と構想を明かした。

 木をすべて切り落とす皆伐でなく定期的に間伐する持続的な自伐型林業を広めている檀原さんは植樹や間伐の体験のためにくる子供が多いことを指摘、「100年後、200年後に山を壊さないよう、熱く語っている。かっこいい林業をみせたい」と未来のプレーヤーに期待した。

先輩が面倒をみる創業センター

 移住をテーマにしたパネルディスカッションは移住コンシュルジュの鈴木正知さんと千葉県から移住し介護タクシー事業を経営している中山貴之さんが対談、移住の喜びや注意すべきことを指南した。

▲移住コンシュルジュの鈴木さんと中山さん

 パネルディスカッションに先立ち、前橋市創業センター代表理事の田島宏明さんとパーソナリティーの青柳美保さんが対談した。

 創業センターの役割について田島さんは「先生じゃなく、ちょっと先輩が後輩の面倒をみる部活のよう」と説明、センター1階で創業カフェを経営している青柳さんは「いろいろな業種の人がいて、新しいコラボが生まれる」と出会いによる効果を強調した。

▲「人が集まりやすい」と中心街にあるセンターの利点を語る田島さん

▲創業カフェで後進の相談に乗る青柳さん

 都市部から移住してきた3人の地域おこし協力隊員が活動を報告したほか、創業相談、占い、ネイルサロンもあり、オフィスのため普段は一般公開されないセンターが終日にぎわった。

▲活動報告した地域おこし協力隊員

▲ネイル体験会

▲占い館