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起業の夢 前橋でかなえよう
太陽の会が独自に助成金
2024.10.23
一般社団法人となった「太陽の会」(会長・田中仁ジンズホールディングスCEO)は前橋市中心街での店舗や事業所の開業に対して独自の助成金を支給する制度を始める。中心街での開業には前橋市の支援もあるが、太陽の会が上乗せすることで開業時に最も困る資金調達を円滑にさせ、開業を加速させるのが目的。前橋商工会議所で10月23日に開いた臨時社員総会で決めた。
市のまちなか補助金に上乗せ
太陽の会の開業支援助成金は前橋市まちなか開業支援補助金に選定された事業者と会が認めた事業者を対象とする。前橋市アーバンデザイン策定区域で太陽の会が定める重点地区での開業に限定、中心街の活性化に特化する。
中心街では空き店舗を活用し飲食店や古着店の開業を目指す若者が増えてきているが、最大の問題となるのが開業時の資金面。市の補助金は予算が限られ、金額的にも必ずしも十分ではないことから、会として独自の制度を創設した。
助成金額や件数、条件といった細部はこれから詰める。必要に応じて、会のメンバーが指導、助言にあたり物心両面から開業を応援する。
事業推進へ4部会を設置
太陽の会は前橋ビジョン「めぶく。」の実現を目指して2017年、前橋市内の企業家で結成、広瀬川遊歩道への「太陽の鐘」の誘致や馬場川通り遊歩道の整備を支援してきた。2024年8月に任意団体から一般社団法人に移行。会員を新たに募集したところ、従来の23社から64社(人)へと大幅に増えている。
一般社団法人化に伴い、これまでのハード事業への支援に加え、起業家育成や文化事業にも積極的に取り組んでいくことを決めていた。
社員総会では新規事業を具体化するため、事業内容を定めた定款を変更するとともに、開業支援部会をはじめとする4部会の設置を決めた。
開業支援以外に設置されたのはグランドデザイン、コミュニティデザイン、広報の各部会。
グランドデザイン部会は独自性を持ったグランドデザインの具体性を描き、前橋を日本を代表するデザイン都市へと昇華させることを目指す。
コミュニティデザイン部会はイベントがない平日でもさまざまな世代が行き交い、東京にはないローカルなコミュニティがある中心街にするのが目的。
広報部会はこうした活動に対する認知度を高め、会の活動を全国、世界に発信していく。
田中会長は「前回の総会から仲間が8人増え64人となった。さらに増えるべく努力していく。部会の設置、事業計画を決め、新生『太陽の会』としてスタートしていきたい」と挨拶した。