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アニメ制作スタジオが誕生
アクエル前橋、新卒7人雇用
2024.06.03
アニメ制作のタイフーングラフィックス(東京都武蔵野市、櫻井崇社長)は6月3日、JR前橋駅前の複合型ビル「アクエル前橋」に前橋スタジオを開設した。情報系専門学校の卒業生を採用、CGアニメの制作にあたる。地方でアニメを制作する現場は極めて希少。群馬県のデジタルクリエイティブ人材育成拠点「ツクルン」に隣接しており、連携しながらアニメ制作を身近に感じてもらうイベントを展開していく。
ツクルンとの相乗効果期待
タイフーングラフィックスはテレビ、映画、Web向けのアニメ制作や実写編集を手掛けている。高崎市出身の櫻井氏が2014年に創業した。
櫻井氏によると、コロナ禍でリモートワークに切り替えたが、業務が滞ることがなかったため、地方でのアニメ制作を計画。県クリエイティブ産業移転促進補助金を活用し前橋市にスタジオを開設した。
「『ツクルンの隣に作るん』がいいと考えた。ツクルンでデジタル技術を学んだ子供たちがアニメ制作の現場を感じることができれば好循環が生まれる」と期待。アニメ制作を実践できる企画や県内を舞台にしたアニメ制作を構想している。
地元雇用で群馬発のアニメ
スタジオで働くのは太田情報商科専門学校を今春卒業した7人。当初は3カ月ほど研修する予定だったが、技能レベルが高かったため、即戦力のCGクリエイターとして働いている。
加藤陸渡さんは「映像やアニメの仕事を希望していた。会社は首都圏にしかなかったが、地元で働けると聞き応募した」と説明。隣の席の一澤陽太さんは「櫻井社長の作ったアニメが大好きで一緒に仕事をしたかった。ロボットのアニメを作るのが夢」と笑顔で話している。
紅一点の伊藤まりなさんは就職を機に足利市から前橋市に転居した。「メーンのキャラクターをCGで作り、動かしてみたい」と目を輝かす。
タイフーングラフィックス前橋スタジオは15人体制にする予定で、来年以降も地元採用を継続する。
タイフーングラフィックス
アニメ制作会社として、2014年5月に創業。アニメや実写映像に加え、テレビCMやインターネットコンテンツの企画・制作を手掛ける。主な作品に「デジモンアドベンチャーtri」「彼女が公爵邸に行った理由」「とーとつにエジプト神」がある。本社・東京都武蔵野市。
タイフーングラフィックス前橋スタジオ
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住所 | 前橋市表町2-30-8(アクエル前橋2階) |
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営業時間 | 10 時~19時 |
定休日 | 土曜、日曜、祝日 |