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前橋国際芸術祭の顔ぶれ発表
蜷川実花、渋谷慶一郎ら23組が参加

2026.02.05

前橋国際芸術祭の顔ぶれ発表  
蜷川実花、渋谷慶一郎ら23組が参加

 前橋市中心市街地で9月19日から12月20日まで開く「前橋国際芸術祭2026」の参加アーティスト・プロジェクト第1弾として、23組が発表された。現代アートに加え、詩、音楽、建築、映像など領域を横断する顔ぶれが並んだ。残る企画は5月下旬に公表する予定。

シャッター通りを駆け抜けるサウンドインスタレーション

 同芸術祭は、2016年に前橋市が策定したまちづくりビジョン「めぶく。」を起点に、民間主導で進められてきた都市再生のプロセスと呼応しながら、アートを通じて前橋の現在地と未来像を描き出す、2年に一度の国際芸術祭。展示室の中だけで完結させず、商店街や公共空間に作品やプロジェクトを差し込み、歩いて体験する回遊型の構成とする。

 詩、音楽、映像、建築、リサーチなど領域を横断した作家を招くのも特徴。

 第1弾としてアーティスト16組と地域協働7企画を発表した。

 注目企画の一つが、音楽家の渋谷慶一郎さんによるサウンドインスタレーション《Abstract Music》。作家自身の膨大なサウンドデータやAIによるリーディングをオリジナルプログラムがリアルタイムに組み合わせ、まるで風や囁き声のようになって再開発エリアのシャッター通りを駆け抜けていく。

▲サウンドインスタレーション《Abstract Music》/グラフィックデザイン:八木弊二郎

山田紗子さんや最果タヒさんの作品も

 蜷川実花さんとクリエイティブチーム「EiM」は、オリオン通りの廃ビルで新作を発表する。前橋の衰退と再生の時間を、生命の循環を思わせる光彩の表現で重ねるという。

▲蜷川実花/EiM《Breathing of Lives》2023/HOWZE/Photo by Shinya Kigure

 視覚障害のあるアーティスト、S.Proskiはボストンから参加。障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」と協働し、前橋での滞在制作を重ね、その成果を会期中に発表する。

▲S. Proski《Trap Door》2022/Photo by Amanda Guerra 

 建築家の山田紗子さんは、アーケード商店街の一角で進む建築プロジェクトと並走し、スチールバーによるインスタレーション《outline bar》をアーツ前橋で再制作。アート・建築・身体が交わる場を立ち上げる。

 詩人の最果タヒさんはグラフィックデザイナー、佐々木俊と組み、オリオン通りで言葉のパブリックアートを展開する。

▲山田さんがオリオン通りで進行中の建築プロジェクト(イメージ)

▲最果タヒ《詩の加速》2020/グラフィックデザイン:佐々木俊/作品撮影:丸尾隆一

 尾花賢一さんと石倉敏明さんは赤城山とその周辺の民俗についてリサーチをおこない、現在は見えづらくなっている山とその裾野に暮らす人々のつながりを、アートを通して可視化していく。

 残る約20企画は5月下旬に発表予定。会期中は関連イベントも計画するという。

▲尾花賢一+石倉敏明《赤城山リミナリティ》2019/アーツ前橋/Photo by Shinya Kigure

前橋国際芸術祭2026

会期/9月19日~12月20日
会場/アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、前橋市中心市街地エリア
主催/前橋国際芸術祭実行委員会(代表、田中仁)
参加アーティスト・プロジェクト(第一弾発表) 
アレクサ・ハタナカ、和田彩花、ナイトウカツ、渋谷慶一郎、尾花賢一+石倉敏明、レア・エンベリ、蜷川実花、マイク・エーブルソン、石川直樹、吉開菜央、サム・フォールズ、S.Proski、山田紗子、最果タヒ+佐々木俊、海老原イェニ、山縣良和  白川昌生(駅家の木馬祭り)、田所淳(グーチョキパークラブ)、八木隆行(ya-gins)、前橋映像祭、STREET FURNITURE EXHIBITION、Bentena SHOP+SNARK Inc.、白井屋ホテル アートイルミネーション