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前橋がパリ・オペラ座になる 
歌姫のアリアと木管五重奏

2025.05.16

前橋がパリ・オペラ座になる 
歌姫のアリアと木管五重奏

 世界最古で最高峰のオペラの殿堂、パリ・オペラ座の響きを体験しよう。「オペラ座の木管五重奏」が6月8日、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホールで開かれる。パリ・オペラ座管弦楽団のトップ奏者5人と、新進気鋭のソプラノ歌手、サラ・シャインが歌劇「カルメン」や「魔笛」「フィガロの結婚」の名曲を披露する。コンサートの魅力を同ホール学芸員、尾崎貴雄さんに聞いた。
(取材/阿部奈穂子)

首席奏者や実力派ぞろい

――出演されるアーティストについて教えてください。

 なんと、フルートのイリス・ダヴェリオさん、バソンのテオ・サラザンさんはパリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者です。オーボエ、クラリネット、ホルンも実績、実力ともにトップクラスの奏者が集まりました。これぞオペラ座という圧巻のアンサンブルをお楽しみいただけるはずです。

 大人の皆さんだけでなく、吹奏楽をやっている学生さんにも聞いていただきたくて、18歳以下は2000円というお手頃なチケットを用意しました。

▲写真左からフルートのイリス・ダヴェリオさん、バソンのテオ・サラザンさん

▲写真左からオーボエのフィリップ・ジョルジさん、クラリネットのアレクサンドル・シャボさん、ホルンのブラディミール・デュボウさん

――ソプラノ歌手のサラ・シャインさんはいかがでしょう?

 今回のコンサートツアーには「ぜひ彼女を」とパリ・オペラ座が推薦したと聞いています。2018年、オペラ座での公演後に、音楽のノーベル賞といわれる「シーメンス賞」を受賞した活躍目覚ましい、新進気鋭のソプラノ歌手です。

――どんな歌声ですか。

 現在、昌賢学園まえばしホールのロビーで映像を流しているのですが、初めて聴いたときは、あまりの力強さに驚きました。世界レベルの歌声はやはり違いますね。

 高音は伸びやかで、低音になると繊細な表現を得意とします。舞台上での存在感も抜群です。彼女のアリアを生で聴けるのは、私もいまから楽しみです。

 

▲アイルランド生まれのサラ・シャインさん

――今回はビゼーの歌劇「カルメン」の曲をたくさん演奏されますね。

 ビゼーはフランスの作曲家です。フランスの音楽家の曲をフランスのアーティストが演奏するというのも聞きどころです。

 カルメンは軽やかな曲が多いので、木管楽器との相性がとても良いと思います。アーティストの方々も自分たちらしさを表現するには、カルメンが一番ふさわしいと考えたようです。

 

▲昌賢学園まえばしホールの尾崎さん

――尾崎さんはオペラ座を訪れたことは?

 私はないのですが、後輩が訪れたことがあります。格式と伝統があり、美術、芸術を極めた場所だと感じたそうです。

――そのオペラ座が前橋に来る、このチャンスは見逃せませんね。

 めったにない機会です。今回はコンサートツアーの一環で、大阪や東京などを回り、最終日が前橋となります。県内外から多くのお客様にいらしていただきたいですね。

 音響の良い昌賢学園まえばしホールで、オペラ座の真髄である響きと歌声を存分にお楽しみいただけると思います。パリの香りもたっぷりと運んできてくれることでしょう。

オペラ座の木管五重奏
日時 6月8日(日)14時30分開場、15時開演
会場 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホール
チケット 一般4000円、ペア券7000円、18歳以下2000円
※ホール窓口、下記HPから申し込む

チケット販売

昌賢学園まえばしホール

お問合せはこちら
027-221-4321
住所 前橋市南町3-62-1
ホームページ https://maebashishibun.maebashi-cc.or.jp/