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石破首相「前橋はおもしろい」
衆院予算委員会で答弁

2025.02.03

石破首相「前橋はおもしろい」
衆院予算委員会で答弁

 衆院予算委員会で民間主導により進む前橋市のまちづくりが取り上げられ、石破茂首相は「前橋の例は非常に面白かった」と述べ、楽しいと思える地域を創ることを目指し政府が掲げている「地方創生2.0」のモデルケースとして高く評価した。

令和版企業城下町100選を

 1月31日に開かれた衆院予算委員会で木原誠二氏(自民)の質問に答えた。
 木原氏は「東京一極は豊かさにつながらない。地方にこそ成長の伸びしろがある」と前置きし、「ジンズの田中(仁)社長は前橋のまちづくりに奮闘し、本社も設置している。地方創生2.0は『民』を主役に『官』がサポートする流れでなければいけない」と持論を展開した。
 さらに、「意欲と活力のある企業が産学官連携の中で人材育成、インフラ整備、雇用創出と重層的に取り組む」態勢を加速させるために、「令和版の企業城下町を100創るべきだ」と提案した。

▲ジンズのサテライトオフィスがあるビル。オフィスや商業施設も入る

 石破首相は「前橋の例は非常に面白かった。群馬の方の話を聞いていて、30分、1時間がものすごく楽しかった。そこで、働いている人も楽しい」と田中氏との会談が実りのあるものだったことを明らかにした。
 地方創生の取り組みに関して、「『やりっ放しの行政』『頼りっ放しの民間』『全然無関心な市民』の三位一体となると失敗する」と警鐘を鳴らしながら、「わくわくする楽しさを地方に広げていくことがこれからの日本に求められる。そのためには、『民』が主役だと思う。『官』はいかに後押しするか」と答え、経済産業省を中心にした支援に言及した。

 予算委員会のYouTube動画はこちらから。

太陽の鐘、馬場川通り整備

 田中氏が会長を務める企業家グループ「太陽の会」は2017年に結成した。2024年8月に一般社団法人となり、会員は65社・人に拡大。会員からの拠出金で広瀬川遊歩道に岡本太郎の「太陽の鐘」を設置したり、馬場川通りの改修にあたっては費用を負担している。

▲太陽の会のメンバー。起業家支援にも取り組む

 ジンズホールディングスは馬場川沿いに複合ビル「ばばっかわスクエア」を建設、本社機能の分散・移転に向けたサテライトオフィスを新設している。