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前橋工科大理事長に西薗氏
4月1日付、学長は中村氏
2025.03.15

前橋工科大の次期理事長に群馬大名誉教授で前橋市環境審議会長の西薗大実氏(68)が就任することが決まった。学長には中村建介氏(61)が就任する。ともに2025年4月1日付。任期は4年。2021年4月に就任した福田尚久理事長と今村一之学長は4年の任期満了に伴い3月31日に退任する。
パフォーマンス発揮できる環境
西薗氏は記者会見で大学の運営方針について、「社会に貢献するのが役目。教員、職員、学生が最大限のパフォーマンスを発揮する環境を作る」と強調、新学長や設置者である前橋市の各部局と連携しながら、「市民にとって存在意義のある大学に育てていきたい」と抱負を述べた。
社会課題に取り組むテーマについては、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー(循環経済)に続いて、ネイチャーポジティブ(自然再興)を挙げ、「自然を生かし人間の生活にどう活用するか、考えていきたい」と述べた。

▲学生の市内就職を期待する小川市長
小川晶市長は「大学の先生としての経験はもちろん、経営にも実績がある。学生をできるだけ市内に就職してもらうための動きをしたいと考える中で、経営プラス学生の支援で適任の方である」と期待した。
退任する福田氏については、「民間企業経営者として、大学経営の改革に取り組まれるとともに、大学の知名度向上に尽力された」と感謝した。

西薗大実(にしぞの・ひろみ)東京理科大大学院薬学研究科博士課程修了。群馬フロン回収協議会事務局長、群馬大教育学部(現共同教育学部)教授、附属中学校長、群馬大学研究・産学連携推進機構次世代モビリティ社会実装研究センター教育研究部長を歴任した。

中村建介(なかむら・けんすけ)慶應義塾大学大学院理工学研究科化学専攻博士(理学)。カリフォルニア大ロサンゼルス校研究員などを経て、前橋工科大工学部情報・生命工学群教授。入試部長。専門はゲノム生物学、生命、健康、医療情報学。