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みる、きく、さわるアート
アーツ前橋で企画展
2025.01.24
![みる、きく、さわるアート
アーツ前橋で企画展](https://mebuku.city/websys/wp-content/uploads/2025/01/【3】-1-1235x823.jpg)
絵画や造形を目で見るだけでなく、手で触ったり、耳で聞いたりして“鑑賞”する展覧会「はじまりの感覚」が1月25日、アーツ前橋で始まる。企画者の一人である全盲の彫刻家、三輪途道(みわ・みちよ)さん=下仁田町=は犬の立体作品や昨年11月に亡くなった詩人の谷川俊太郎さんとの共作を展示、「ぜひ、さわりに来てください」と来場を呼び掛けている。
1月25日から「はじまりの感覚」
異色の展覧会は三輪さんをはじめ、現代美術家の山極満博さん、映像作家の山城大督さんといずれもアーツ前橋とかかわりの深い作家が協力、視覚だけでなく五感を使った鑑賞体験を追求することで、障がいのある人もない人も楽しめる構成を目指している。
3人の新作を中心にアーツ前橋が収蔵している作品を加え、11人の作品80点を展示する。
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▲「作品にさわって」と声をかける三輪さん
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▲三輪途道《沈黙の犬》2024 年 作家蔵=アーツ前橋提供
三輪さんは立体作品『沈黙の犬』に加え、詩人の谷川さんと出版した詩画集『かべとじめん』の「触察絵本」を制作、発表する。目が見えない人にも楽しめるよう手で触れて原画が確認できる。
「見えない人と見える人が対話するコミュニケーションツール。ぜひ、一緒に楽しんで」と楽しみにしている。
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▲三輪途道《けんぞく家族―リュウ吉》展示風景 2023 年=アーツ前橋提供
寝転んだり、座りながら鑑賞
触覚以外にも、芸術に触れる仕組みを盛り込んだ。
音楽や歌声が響き渡る空間で寝転んだり、座ったりしながら耳を傾け、映像やオブジェクトを見ることのできる企画がある。匂いを感じられる作品も用意、視覚、聴覚、嗅覚を総動員する展示会となる。
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▲山城大督《風をたべる、光をのむ》2019 年 作家蔵 撮影:山地憲太=アーツ前橋提供
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▲山極満博《ちいさなおとしもの》2013 年 アーツ前橋コミッションワーク=アーツ前橋提供
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▲小野田賢三《聞こえる?》2013 年 アーツ前橋蔵=アーツ前橋提供
「はじまりの感覚
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- 027-230-1144
・会期 | 2025年1月25日(土)~3月23日(日)※水曜休館 |
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・時間 | 10時~18時 |
・会場 | アーツ前橋・地下ギャラリー |
・入館料 | 一般600円、学生・65歳以上・10人の団体400円、高校生以下、障害者手帳持参の人と付き添いの1人は無料 |