前橋第九合唱団12月15日に演奏会　
指揮者は太田弦さん

　団員を和ませるように、ユーモアを交えながらわかりやすく指導する太田さん。大阪交響楽団正指揮者、仙台フィルハーモニー管弦楽団指揮者を経て、今年４月から九州交響楽団首席指揮者に就任した。将来を有望視されている30歳の指揮者だ。

　「今年は前橋第九合唱団も若手を含め、大勢の新しい団員が入団し、合唱団としての新陳代謝が進んでいます」と副団長の押田佳子さんは言う。

　20代から80代までの団員146人のエネルギーを結集して歌い上げるのは、ベートーヴェン作曲交響曲第九番と、鈴木比呂志作詞、服部良一作曲「交響詩曲ぐんま」より序曲”明けゆく山々”。

　今年、第九はウィーンでの初演から200年の記念の年とあって、ひときわ力が入る。

　「交響詩曲ぐんま」は1971年、群馬県民会館のこけら落とし公演で演奏された曲。「合唱団の創立以来、県民会館で演奏会を行ってきた。しかしいま、来年度の利用予約は停止されている状態。県民会館の存続への願いを込めて力いっぱい歌います」と合唱団運営委員の狩野聡さんは話す。