watch

見たい

子供用品「こうかんこ」しよ
前橋・東公民館に常設ブース

2024.12.31

子供用品「こうかんこ」しよ
前橋・東公民館に常設ブース

 不要になった子供用品を持ち寄れば、ほしい子供用品と交換できる「こども用品こうかんこ」の常設ブースが2025年1月15日、前橋市東公民館内に開設される。着られなくなった服、遊ばなくなったおもちゃや読まなくなった絵本など、成長に伴い不要になったけどまだ使える子供用品が必要な人の手に渡るSDGsな取り組み。主催者は「『こうかんこ』を文化として広げたい」と常設場所を拡大していく考えだ。

不要な服と必要な服を交換

 プレイベントとして11月10日、東公民館駐車場で開かれた文化祭に出展した。事前に交換用品を100点以上用意、当日は東地区の住民を中心に不要になった子供品を持ち込んだ親子連れが訪れ、気に入った服やおもちゃを持ち帰った。

▲大勢の親子でにぎわった東公民館

 常設ブースは公民館内に設置、不要になった子供用品をブースに置くと、同じ数の子供用品と交換できる。対象は赤ちゃんから小学生くらいまで。
 持ち込めるのは例えば服なら目立つシミや汚れ、破損のない物、おもちゃは壊れていないもの。下着や肌着類、使用済みの哺乳瓶やおしゃぶり、食品などは持ち込めない。

▲服やぬいぐるみ、本を自由に交換できる

 主催はNPO法人ぐんまを元気にする会(前橋市)で前橋市が共催。市民提案型パートナーシップ事業として取り組む。
 元気にする会の阿部剛志理事は①経済的に出費が減る②環境的に廃棄が減る③社会的に孤独・孤立が減る―と3つの効果を指摘。「『こうかんこ』を文化として広げたい。東公民館での運用を社会実感として、前橋市内の公民館や子育て支援センターでも実施できれば」と構想している。

▲「『こうかんこ』を文化にしたい」と話す阿部さん

 小川晶市長は「東公民館でスタートして広げていけたらいい。他の団体との連携も考えている」と取り組みを拡大する方針を明らかにしている。