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前橋空襲を語り継ごう
爆撃照準点にマンホール

2024.11.26

前橋空襲を語り継ごう
爆撃照準点にマンホール

 前橋空襲で米軍の爆撃目標とされた爆撃照準点に設置するマンホールが完成、11月30日に設置し完成披露会を開く。場所は中央通りグリーンウォーク付近。来年で80周年になる前橋空襲を語り継ぐヒストリックランドマークと位置付ける。

11月30日に完成披露会

 前橋空襲は1945(昭和20)年8月5日夜から6日未明にかけてあり、市街地の80%が焦土と化し535人が命を落とした。空襲の中心となった爆撃照準点は全国65都市にあり、前橋市は桑町と呼ばれた現在の千代田町に設定された。
 これまで爆撃照準点を示したランドマークはなく、市の「ヒストリックランドマーク整備事業」の一環としてマンホールを制作した。レンガと川をあしらったデザインで、「1945.8.5 前橋空襲爆撃照準点(中心点)」と表示している。

▲爆撃照準点マンホールのデザイン

▲マンホールが設置される中央通り

 合わせて、爆撃照準点の説明板と旧町名「桑町」の案内板をグリーンウォークのエントランス壁面に掲示する。

比刀根橋防空壕など歩く

 完成披露会は11月30日10時から、グリーンウォーク付近で開く。マンホールなどのお披露目、安全祈願のための打ち水の儀に続いて、群馬地域学研究所代表理事、手島仁さんが前橋空襲を解説する。
 披露会終了後、「前橋空襲を語り継ぐウォーキングツアー」が開かれ、マンホールを起点に多数の犠牲者を出した比刀根橋防空壕跡の追悼碑などを市民学芸員の案内で巡る。
 小川晶市長は「地域のヒストリックランドマークとなり、前橋空襲を長く語り継いでいくきっかけになってほしい」と期待している。

▲比刀根橋近くにあった防空壕跡の追悼碑