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元タカラジェンヌ 晩村歌う
前高生は校歌を力強く美しく

2024.11.18

元タカラジェンヌ 晩村歌う
前高生は校歌を力強く美しく

 平井晩村生誕140周年記念展の関連イベント「晩村を歌う 詩の韻律と旋律」が11月16日、前橋文学館で開かれ、宝塚歌劇団花組で男役を務めた真丘奈央さんが晩村の作詞した民謡5曲を情感豊かに歌い上げた。県立前橋高校生も前座として出演、先輩が作ってくれた校歌を熱唱した。

真丘さん情感豊かに民謡披露

 学ラン姿の前高生15人が舞台に上がり、応援団長のエールで勇ましく幕開けした。応援団員が力強い演武とともに声高らかに「赤城颪に送られて」で始まる校歌をリード。音楽部員は素晴らしい詞を残してくれた母校の偉人に感謝するように、美しいハーモニーを奏でた。

▲勇ましい前高応援団の演舞

▲音楽部員は美しいハーモニーを披露した

 真丘さんは濃紺のシックなドレス姿で登場、『魚燈』、『ひとり者』、『梛(なぎ)の葉』、『凋落』、『夕月』を披露した。民謡詩の内容を深く読み込み、独自の解釈をもとに豊かな表現力で晩村の世界を再現した。
 ピアノ伴奏は山屋寿徳さん。5曲とも音源がなく、3曲にいたっては伴奏譜もない中、楽譜を起こしアレンジを加えて演奏、真丘さんの魅力を引き出した。

 イベントには平井晩村の孫の正之さんも都内から駆け付け、「音源のない民謡を現代に蘇らせていただきき感謝しています」と挨拶した。

 終了後は前高生のパフォーマンスに感激した真丘さんが声を掛け、記念写真を撮った。

▲しっとり歌い上げる真丘さん。ピアノは山屋さん

※写真は前橋文学館提供

小説も書いた晩村に焦点

 平井晩村展は2025年1月12日まで開催している。10月下旬から始まった後期展示は「ヒーローズ・ジャーニー」と題して、歴史小説や少年少女の立志小説に力を入れた晩年の晩村に焦点を当てている。

平井晩村生誕140年記念展「孤独と神聖のブリコラージュ」

・会期 6月22日(土)~2025年1月12日(日)
・休館 水曜、年末年始
・時間 9時~17時
・会場 前橋文学館3階ギャラリー(前橋市千代田町3-12-10)
・入場 無料

・問い合わせ 027-235-8011