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夢は冬季五輪の表彰台
スキーモ・上田選手が前橋市長表敬
2024.07.18
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場を目指し前橋市を拠点に活動している山岳スキー・スキーモの日本代表、上田絢加選手(中央カレッジグループ)が7月18日、前橋市の小川晶市長を訪ね、「前橋は最高の練習環境。前橋から世界へ飛び出したい」と五輪出場の夢を語った。
前橋に移住「最高の環境」
上田選手からスキーモ用の板を手渡された小川市長は「あれっ、軽い」と驚いた様子。登りはスキーに滑り止めを着けて駆け上がったりスキーを担いでブーツで走り、下りは一気に滑降する競技の説明を受けると、「おもしろい。だれが考えたの」と質問。「ヨーロッパの山岳警備隊のトレーニングが発祥です」と教えられ、「厳しい競技なのでしょうね」と感心していた。
スキーモとスカイランニングの「山の二刀流」をこなす上田さん。都内で会社員生活をしながら週末に群馬県内で練習をしてきたが、スキーモの五輪種目採用が決まると、競技に専念するため昨年4月、前橋に移り住んだ。
利根川沿いのサイクリングロードや赤城大沼の周回コースを走り込み、市営の大渡トレーニングセンターで筋トレに励むのが日課。「練習環境が最高。大沼は涼しくて準高地練習になる。大渡では『きょうも来たんかい』って話し掛けられます(笑)」と満足そう。
2023-24年シーズンはW杯初戦、五輪種目のミックスリレーで決勝に進出するなど絶好のスタートを切ったが、体調を崩して思うような結果を残せなかった。それでも、体調が万全となると、今春からのスカイランニングは出場した全レースで圧勝。24-25年シーズンに向けて順調な状況を維持している。
小川市長は「楽しそうに競技に取り組んでいるのが素晴らしい。新しいスポーツの魅力を若い人に伝えてほしい。オリンピックを楽しみにしています」と激励した。
同席した中央カレッジグループの中島慎太郎理事長は「前橋から世界に飛び出したいとの熱意に打たれ、ぜひにとグループに迎えた。一緒にオリンピックを目指したい」と期待した。
上田選手は「若い学生や生徒さんを相手に講演する機会があるが、こちらが勇気や元気をもらっている。辛いことも楽しみ、プロセスを楽しみたい」と平常心で挑戦することを表明。記者の質問には「出場が目標ですが、出るからにはメダルを獲りたい」と大きな夢を口にした。
上田選手を紹介した前橋新聞「me bu ku」の記事はこちらから。
上田絢加(うえだ・あやか)
1993年2月、大阪府生まれ。神戸大卒。2018年からスカイランニングとスキーモを始める。スカイランニングで2020年に日本選手権優勝、スキーモでは2023年、世界選手権に出場する。中央カレッジグループで広報担当。155㌢。