きくちちきの絵本原画展　
７月28日までフリッツ・アートセンター

ぼくのうちのまわりにはね、いろんないきものがすんでるよ。きらめく伝書ばとの群れ、庭の実を食べるつぐみたち、空き地のたぬきの親子、大空を飛びまわるとび……。

山は大きくて、空は広いんだ。

『やまをとぶ』絵本原画展では、ぼくと犬のくろの、空想豊かな楽しい日々、いきものたちと里山に生きるよろこびを、きくちさんが心をこめて描いた原画を展示している。

きくちさんは1975年、北海道生まれの絵本作家。『しろねこくろねこ』でプラチスラヴァ世界絵本原画展「金のりんご賞」、『もみじのてがみ』で同展「金牌」を受賞している。現在は神奈川県のいろいろな生き物が暮らす里で、家族と山を眺めながら、創作している。

期間中は、創刊70年を迎えた「岩波子どもの本」フェアを同時開催する。『ちいさいおうち』『きかんしゃ やえもん』『まりーちゃんとひつじ』など、未来に手渡したい選りすぐりを、きくちさんが選んだ本を中心に並べる。