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「建築タイムトンネル」出現
るなぱあく・臨江閣の地下道
2024.05.25
前橋市中央児童遊園「るなぱあく」と臨江閣、東照宮のある交差点地下の歩行者専用道が「建築タイムトンネル」になった—。地下道の壁面に前橋市内の歴史的建築のイラスト37枚が塗装され、歩きながら懐かしい建築物を楽しむことができる。
歴史的建築37点をイラストに
壁面に描かれたのは明治から大正、昭和初期に前橋市内に建てられた建築物。113万人もの来場者を集めた1910(明治43)年の1府14県産業共進会会場や市内初の百貨店だった麻屋デパート、前橋駅や新前橋駅の旧駅舎など、いまでは見ることができない幻の名建築も並び、かつて街角を彩った名建築物にタイムトンネルの中で出会える。
一方、群馬会館や県庁昭和庁舎、レンガ造りの安田銀行担保倉庫、前橋市水道局の旧タンクといった大事に保存され、目にすることができる建築物もある。迎賓館として建てられた臨江閣、るなぱあく内にあるラジオ塔は近くにあり、実物を確かめられる。
イラストは前橋工科大の臼井研究室の臼井敬太郎准教授と学生13人が現存する写真をもとに描き起こしたものを、壁面に施工した。
前橋ロータリークラブと前橋ロータリークラブクラブが地下道を再整備しようと取り組んでいる「地下道アート空間プロジェクト」の第2期。
第1期は2022年、前橋文学館で開かれた「さくたろういきものずかん」でデザイナー、居城達志さんが描いた萩原朔太郎の詩に登場する動物のイラストを壁面に施工している。
群馬会館で5月26日、完成記念式典を開き、式典後、現地を見学した。