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メキシコの現代アート
ガレリアで3月3日まで展示

2024.01.25

メキシコの現代アート
ガレリアで3月3日まで展示

前橋市出身で世界の旬な現代アート作家とつながっているアートディーラー、塩原将志さんが企画した展覧会「Viva la Vida(ビバ・ラ・ビダ)」が3月3日まで、「まえばしガレリア・ギャラリー2」で開かれている。塩原さんの友人でメキシコを代表する4人のアーティストの作品を発表している。

立体、わび・さび、金色作品

ギャラリー2のメーンである吹き抜けの天井から吊り下げられたカラフルな立体作品は、建築家を目指した時期のあるホセ・ダヴィラさんの作。「ガレリアは日本を代表する建築家、平田晃久さんが設計しており、建築的な感じにしたかった」と塩原さんは配置の理由を説明する。外からも見ることができ、ライトアップされた夜間は昼間とは別の表情を見せる。

▲ホセ・ダヴィラさんの作品。建築を感じさせる

大の親日家であるボスコ・ソディさんは安藤忠雄氏がデザインした自宅を兼ねたスタジオで創作している。日本の「わび・さび」の美的哲学に影響され、ざらざらとひび割れた独特の質感の有機的な作品を生み出す。

彫刻、映像、ペインティングやインスタレーションなど異なる領域を横断しながら制作するステファン・ブルッゲマンさんはコロナ禍以降、金箔を作品にするゴールドペインティングをシリーズ化している。

▲ひび割れた質感が特長のボスコ・ソディさんの作品

▲ステファン・ブルッゲマンさんの金箔を使った作品

ゴンサロ・レブリハさんも写真、ビデオ、サウンド、彫刻、絵画と幅広い分野に才能を発揮する。紙飛行機をモチーフにした金色に輝く画面は軽さやはかなさとともに人間の欲望を表現している。

▲ゴンサロ・レブリハさんの作品(左)。人間の欲望を表現している

塩原さん「人生に重なる」

展覧会のタイトルはスペイン語で「人生万歳」を意味する。壮絶な人生が映画にもなったメキシコの有名なアーティスト、フリーダ・カーロが人生の最期に残した作品であり、イギリスのロックバンド「コールドプレイ」のヒット曲にもなっている。

▲友人たちの作品を紹介してくれた塩原さん

塩原さんは赤城山大沼近くに生まれ、アルペンスキーの五輪候補として活躍した。自動車事故で選手生命を絶たれ、美術の世界に入った。

「アドバイザーがギャラリーとしてアーティストの作品を売るのが仕事になると、既存顧客の利益と相反する」とギャラリーを持つことを自ら禁じていたが、故郷に現代アートのギャラリーが誕生することから禁を破り、知人ら4人で共同運営している。

「赤城山を離れたのは50年前。自分がここ前橋で展覧会を企画するとは夢にも思っていなかった。自分の人生を振り返ると、『Viva la Vida』が頭に浮かんだ。メキシコの友人の作品を故郷のみなさんに楽しんでほしい」と観覧を呼び掛けている。

Viva la Vida(ビバ・ラ・ビダ)

お問合せはこちら
070-8926-0960
・会期 1月20日(土)~3月3日(日)
・時間 11時~19時
・休廊 月曜、火曜、祝日
・会場 まえばしガレリア・ギャラリー2(前橋市千代田町5-9-1)