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ジンズ 第2創業へ本格始動
新本社にアート、サウナ、カフェ

2024.01.13

ジンズ 第2創業へ本格始動
新本社にアート、サウナ、カフェ

えっ、美術館? サウナ? カフェ? じゃなくて本社! ジンズホールディングスの第2創業が本格始動した。東京都千代田区富士見から2023年5月、千代田区神田錦町に未完成部を残しながら移転した東京本社の新社屋が完成した。新本社は3年後には再開発のため取り壊されるビルを「壊しながら、つくる」をコンセプトに大胆にリノベーションした。田中仁CEOは「もう一度、ベンチャー魂を取り戻したい」、後継者である田中亮副社長は「いままでのジンズを壊し、新しいジンズを創っていきたい」と3年限りの新社屋への思いを語る。(写真は田中亮副社長)

植物が汚染物質を分解、吸収

新本社は、JR東京駅と神田駅の間にある9階建てのビル1棟を借り上げた。3年後には更地にするため、自由にリノベできる物件だった。

「美術館×オフィス」を目指し、設計を前橋市内でも実績のある新進気鋭の建築家、高濱史子さんが担当、アートを金沢21世紀美術館長の長谷川裕子さんが監修するなど、各分野の専門家のアイデアを結集して造り上げた。

▲ジンズホールディングスの新本社

▲設計を担当した高濱さん

監修の長谷川さん

1階は系列の「ONCA COFFEE(オンカ コーヒー)神田店」がある。社屋を地域の人に開放することで、神田の街とジンズが交わう拠点とした。

2階は自由に使える「HARAPPA(原っぱ)」。床から折り畳み式の椅子を取り出すと、最大200席を確保でき、全体集会ができるし、グループごとに交流することもできる。

▲2階のHARAPPA

▲取り出すとイスになる

商談室を設けた3階はギャラリーを兼ねている。「商談の場所に入る瞬間に緊張感を和らげてもらいたい」(長谷川さん)と、アートを定期的に入れ替えて展示する。

4階はスタジオ、5階から8階までがオフィスとなる。大きな吹き抜けを設け、階層が分かれるスタッフの物理的、心理的な分断を解消している。

▲3階のギャラリーに作品を展示するアーティスト

注目は5階に置いた植物の力で室内の空気を浄化するろ過システム「ファブリカデラリア」。ガラスのケースを中心に収められた植物が汚染物質を根と葉で汚染物質を吸収、分解する。91鉢の熱帯植物が活性炭などの混合物に植えられ自生、空気を浄化するとともに、新しいアートとして、働く人にインスピレーションをもたらす。

効果は科学的に実証され、わざわざ5階のフリースペースで働く社員が多いという。

▲植物の力で空気の美しさを実感できる

最上階の9階は「ARNE SAUNA(アーネ サウナ)」と名付けた従業員用のサウナ。「あーね」は「〇〇だーね」と相づちする上州弁から採用した。従業員同士、裸の付き合いをするもよし、孤独を愛する人はソロサウナを堪能できる。仕事後だけでなく、合間に利用して「整う」ことで、新たな気分で仕事に向き合うことができる。

▲ロウリュウのできるサウナ

▲水風呂、外気浴のスペース

ベンチャー魂 取り戻す

移転前の東京本社は皇居を眼下に見下ろせ、遠くは富士山や赤城山を眺望できる一等地のビルの最上階とその下の2フロアにあった。新本社は半分ほどの面積。

田中仁CEOは「10年間いる間に大企業病化してしまい、新しいことに挑戦する気持ちを失った」と反省、「もう一度、ベンチャー魂を取り戻したい。そして世界中の人々にMagnify Lifeを届けていきたい」と新社屋での展望を語った。

▲規模は小さくなったがいまのビルの方が面白いと話す田中仁CEO

2023年12月にジンズ社長に就任した田中亮ジンズHD副社長は「東南アジアを視察したが、ジンズと似た有力なブランドがあった。いままでの考え方に縛られず、新しいジンズを創っていきたい」と力強く宣言した。

▲熱い思いを語る田中亮副社長

1月19日にギャラリーを一般公開

3階のギャラリーに第一弾として現在展示している「Gravitation(グラヴィテーション)」を1月19日に一般公開する。1階のオンカコーヒー神田店で商品を購入すると、特別観賞チケットをもらえる。公開は11時から14時。

ジンズボールディングス 新社屋概要
所在地/東京都千代田区神田錦街3-1 安田シーケンスタワー
電話番号/03-6890-4800(大代表)
面積/956.12坪