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石井設計が日事連建築賞奨励賞
みどり笠懸西小の設計で高評価

2023.10.04

石井設計が日事連建築賞奨励賞
みどり笠懸西小の設計で高評価

石井設計(前橋市本町、石井繁紀社長)が設計を手掛けた「みどり市立笠懸西小学校」が日本建築士事務所協会連合会(日事連)の令和5年度日事連建築賞で奨励賞を受賞した。地元の木材を多用、子供たちが木の温もりや優しさを感じられる空間を実現している。

「みどりの学び舎」を実現

2022年4月に開校した笠懸西小は3階建て鉄筋コンクリート造。学校北側に鹿田山という里山があり、「みどりの学び舎づくり」をコンセプトに設計した。

水平ラインを強調したバルコニーや鹿田山の稜線をかたどる3つに折れ曲がった大きな屋根は地域の風景と馴染むように伸びやかな形態と落ち着いた色彩を施している。

▲奥の鹿田山を模した校舎。地域の風景に溶け込んでいる

児童の活動の中心となる「ラーニングヒル」は3層吹き抜けの構造。みどり市で作られた木質ペレットで空調しており、木材の地産地消のサイクルを学べる工夫も採用している。

▲地元の木材がふんだんに使われ、開放的な空間となった

日事連建築賞は建築士事務所の資質向上を目指し、優れた建築作品を表彰しており、今回で39回目。全国から169件の応募があり、16作品が選ばれた。

県内では新たに設立された一般社団法人群馬県建築士事務所協会の主催で日事連建築賞の予選会となる「群馬アーキテクチュアアワード2023」が初めて開かれ、応募作品を選考した。

石井設計は笠懸西小の設計でウッドデザイン賞2022、木材利用推進中央協議会会長賞も受賞している。

▲みどり市の学校だけに緑も豊か

豊かさや楽しさ提供できる設計を

石井繁紀社長のコメント

歴史ある日事連建築賞の奨励賞を受賞でき、大変うれしく光栄に思います。協働いただきましたみどり市や建設にかかわった関係者、また社内外の多くの設計メンバーに感謝の意を申し上げたいと思います。弊社として同賞は4年ぶりの受賞となりますが、建築の専門家から改めて評価いただけたことは今後の大きな励みになります。地域社会の人々に、豊かさや楽しさのある生活環境を提供出できるような建物を設計していきたいと思います。