【石川知恵子の12月の絵本】
『おおきいツリー✴︎ちいさいツリー』（大日本図書）

もうすぐ　クリスマス。

ウィロビーさんのお屋敷に届けられたのは見たこともないような大きなツリー。

ところが、大広間に飾ってみると　先が天井につっかえて弓なりに曲がってしまう。

「やれやれ、こりゃなんとかしなくちゃ」

執事のバクスターが斧で先をバッサリ!

「コレをもらって喜ぶのは誰かちゃんとわかっているんだ」と。

もみの木の先は、こま遣いのアデレードに送られました。

アデレードの部屋には　このツリーは少し大きかったので、先をハサミでチョキン。

アデレードがゴミ箱に入れて裏口に出したツリーの先っぽは庭師のチムに　その先は…と

ドンドン小さい動物たちの家にクリスマスツリーが飾らせていきます。

お裾分けって言葉がありますが、コレは先っぽ分けで、皆んながhappy になるお話です。

最後のページのウィロビーさんのお部屋の絵が温かくて、読んでいるこちらも幸せな気分になります。

アメリカで1963年に「Mr.Willowby’s Christmas Tree」という題名で出版された絵本です。

クリスマスにちなんだ絵本を集めたコーナーをつくりました。

サンタクロースやトナカイ、クリスマスツリーなどクリスマスの魅力を存分に味わえる絵本が目白押しです。

子どもにはもちろん、大人の方にも楽しんでいただける内容です。

クリスマスのしかけ絵本や冬のプレゼントにぴったりの絵本もご用意しております。