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【萩原朔美の前橋航海日誌Vol.26】
「ケヤキウォーク」の水墨画

2023.07.21

【萩原朔美の前橋航海日誌Vol.26】
「ケヤキウォーク」の水墨画

凄い!頭上に水墨画が出現している!

ケヤキウォーク入口通路の屋根。透明な素材の屋根なんで汚れが墨のぼかしのようになっている。枝が覆い被さっているから、季節ごとにこの水墨画は変化するだろう。楽しみだ。

前回の柱の影同様に、モノクロ映画のシーンが幾つも浮かんでくる。樹や草に墨汁を塗って描いた溝口健二の映像。モノクロ映画の豊かな描写力。同じような表情がショッピングモールに出現している。それが楽しい。不快なニュースばかり続く日々の、一瞬のグッドニュースかも。

 

Sakumi Hagiwara

萩原朔美(はぎわら・さくみ)

1946年11月、東京都生まれ。寺山修司が主宰した「天井桟敷」の旗揚げ公演で初舞台を踏む。俳優の傍ら、演出を担当し映像制作も始める。版画や写真、雑誌編集とマルチに才能を発揮する。昨年、世田谷美術館に版画、オブジェ、写真のすべてが収蔵された。著書多数。現在、多摩美術大学名誉教授。2016年4月から前橋文学館館長。2022年4月から、金沢美術工芸大客員教授、2023年7月から前橋市文化活動戦略顧問。