【貴方を薔薇に会わせたい－▶２】
「しょうのすけ」というバラ

「しょうのすけ」は、世界的には『ロサ・ムルティフローラ・ワトソニアナ』で流通している、一重の小さな白色の花で、気候によっては弁端にピンクががかることもあります。

葉っぱもかなりかわっていて、『バンブー・ローズ』という別名もあるくらい、葉っぱが竹の葉のように細く、白い細かな斑が入っている、素朴な味わいが魅力のバラです。

その近くには、これまた変わった赤い大きなリボンみたいな棘のバラを発見できます。『ロサ・セリケア・プテラカンタ』です。

花は真っ白な可愛い一重ですが、棘がとにかく面白いバラです。

そして３つ目の珍バラは花が緑色の、その名も『グリーンローズ』。またの名は『ロサ・キネンシス・ヴィリディフローラ』と言います。

実は花びらに見えるところが蕾を包む萼片で、萼片形成段階で成長が止まってしまっている奇妙な花姿は、おしべもめしべも心皮もなく繁殖能力もない不思議な薔薇ですが、アメリカで昔、奴隷を保護するクエーカー教徒が自宅の庭にグリーンローズを植え奴隷たちを保護する合図にしていた逸話があり、歴史的意義のある薔薇なんですよ。

すごく珍しい緑色のバラは、バラ好きさんにはとても人気なんです。

薔薇と言えば花言葉。

花の色によって花言葉が違います。

緑色は「穏やか」と「あなたは希望を持ちえる」です。

バラ全体の花言葉は「恋」だの「愛」だの「温かい心」などが有名ですが、実は、棘や葉にも花言葉があるんです⁉️

棘の花言葉は「不幸中の幸い」。

葉の花言葉は「希望を持ちえる」。

実はバラにとって葉っぱや茎はすごく重要で、黒星病やうどんこ病などの病気のほか、カイガラムシやアブラムシやハダニ、チュウレンジハバチなどの害虫は葉っぱや茎につくので、薔薇を育てている人は１年中、葉っぱと茎と睨めっこです。

早期発見での消毒が一番なのですが、近年、化学薬品の削減に向けた取り組みが進んでいて、海外では禁止する所も増えています。それに伴い、丈夫な新品種も増えてきているので、これからバラを育てたいという方には、お薦めです。

力強さや粘り強さや美を示してくれます。母なる大地に導かれるままに敬意を持ってバラに接しましょう。個性豊かなバラから、まるで子育てのようにたくさんのことを学べると思います。

敷島公園門倉テクノばら園では、５月31日までのばら祭り期間中にバラガイドによる無料の園内案内やバラの手入れのアドバイスも聞くことができます。

ぜひ気軽に話しかけてみて下さい。