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【前橋元気プロジェクト・名建築物見て歩き】vol.5
群馬県立図書館
2022.12.23
優れた建築物は街に風格と活気、潤いを与えてくれる。名建築物が多く残る県都、前橋。前橋国際大、前橋工科大の学生でつくる前橋元気プロジェクトのメンバーが取材した。(取材/前橋工科大 土屋圭輔さん)
街の景観の未来に目を向けて
最高裁判所や警視庁本庁を手掛けた日本を代表する建築家の岡田新一氏が設計した図書館である。中に入る前に注目する点は図書館が接する通りの街路樹である。この街路樹の終着地には姉妹建築である群馬県民会館が建っており、それは多くの木々に囲まれている。
しかし、かつてはいまのような景観ではなかった。木は植えてから長い時間をかけ成長し、現在の景観を形作っていく。この何10年後の景観を構想しながら、群馬県民会館の周囲の景観は作られている。
通りを歩きながら、長い時間が生み出したこの景観を感じてほしい。そして、街路樹に合わせ、図書館の柱は木のような印象を与えるものになっている。柱の型枠に木材を使っているからだ。そのため、表面にはざらつきがある。
図書館の中に入ると、その天井高の低さが目につく。天井高の高い図書館では、本棚などもそれに合わせ高さがあるものになると、はしごなどを使わないと手に取ることのできない本が多く存在する。高く大きな本棚の中から気に入った1冊を見つけることは難しいが、それによって、新たな本との出会いはあるだろう。
反対に、県立図書館はある程度手に届く範囲に本がある。ここでは、より多くの本をはっきり目にとらえることができる。この図書館でも新たな本との出会いがあるだろう。
問合せ先
群馬県立図書館
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- 027-231-3008
住所 | 前橋市日吉町1-9-1 |
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竣工 | 1978年 |
設計 | 岡田新一氏 |
構造 | RC造 |