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中心街再開発、抜本見直し
「実現するため」総事業費を圧縮

2026.10.23

中心街再開発、抜本見直し
「実現するため」総事業費を圧縮

 前橋市千代田町で進めている中心市街地再開発計画は抜本的に見直される。スズラン前橋店本館跡地に計画していた小、中一貫校とマンションの建設を見送るほか、解体する予定だったスズラン新館を改修する。2025年8月時点で470億円規模と想定してから20%以上増加していた総事業費は大幅に圧縮する見込み。2031年4月に予定していた完成時期は2年近く遅れる。11月8日に市民説明会を開く。

小、中一貫校断念、イベント広場に

 前橋市や地権者でつくる再開発準備組合が10月23日、前橋市内で記者会見を開き、概要を説明した。抜本的な見直しについて、「再開発を実現するための再構築」と指摘、「最後のチャンス。何とか形にしたい。どうやって盛り上げるかが重要」と市民の理解を求めた。

▲従来の再開発計画の概要

▲今回示された計画案

 現時点の検討案によると、スズラン本館跡地の7番街は2031年4月開校を目指していた共愛学園小、中一貫校と10階建てマンションを建設せず、8番街にある中央イベント広場に代わる新たな広場を整備する。面積は現在の1200平方㍍から5100平方㍍と4倍強に広がり、大規模イベントの開催が可能となる。

 スズラン新館は耐震性に優れており、コストを下げるため改修して活用する。8階建て、延床面積7400平方㍍で、商業施設やオフィスの入居を想定している。

▲活用されることになったスズラン前橋店新館

市立図書館は単独で建設

 中央イベント広場や中央駐車場のある8番街は新たな市立図書館を単体で建設する。

 当初計画では商業施設やオフィスと一体の複合型ビル(地下1階、地上5階建て)としていた。

 入居する予定だったスズラン前橋店は「11月30日で営業を終了する。再開発事業が進捗するよう会社として協力していくが、商業施設への出店は現時点で検討していない」(島田一男取締役)としている。

 本社機能の一部移転を構想していたジンズホールディングスも再開発計画の変更を受け、新たな可能性を検討している。

 田中仁CEOは「本社機能の移転は再開発事業と一体で考えていたため、計画の変更を踏まえ、改めて最適な形を検討していきたい。すでに稼働しているサテライトオフィスの拡充も進めていく」と説明。その上で、「前橋の中心市街地がより魅力的な場所になることが何より重要だと考えている。その実現に向けて、これまで以上に積極的に再開発事業に関わっていきたい」と意欲を示した。

 再開発の対象地域で最も西にあり、国道17号沿いに立地する4番街は民間用途と位置付け、商業運営業者と協議している。商業施設、オフィス、マンションに加え、地元商店街から要望の強い駐車場の確保を検討していく。

市の負担は大幅に軽減

 総事業費は当初、200億円から300億円を見込んでいたが、2025年8月時点では470億円に上振れした。さらに、建築資材や人件費の高騰で20%以上上昇するとの算定結果から、準備組合事務局は計画の抜本的な見直しを進めてきた。

 これからも建築コストの高騰が予想されるが、「それにも耐えられるよう見直した」と説明。470億円より大幅に縮小するとの見通しを示した。

 これに伴い、前橋市の負担は470億円の場合、220億円だったが、相当下回るのが確実となった。

▲総事業費の見直し

完成は2033年度か

 計画の変更により、改めて前橋市の都市計画の変更手続きが必要となる。

 準備組合は必要な手続きを経て、組合設立認可を申請し2027年度中の組合設立を目指す。

 完成時期はハード事業の減少で工期が短縮される可能性もあるが、現時点では2033年度中としている。

中心市街地再開発計画の住民説明会

・日時 2026年11月8日(日)
10時~16時
・会場 中央通りcomm
3階ミーティングスペース