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図書館と書店が“共闘”
「ほんトモまえばし」始まる
2026.04.13
図書館と本屋さんはトモダチ―。前橋市立図書館(吉田宣子館長)と中心市街地にある書店との連携企画「ほんトモまえばし」が始まった。図書館と各書店に特設コーナーを設け、司書と書店員が互いに「読んでほしい本」を紹介し合う。本をきっかけに人や街とのつながりを生み出す「読む人によし、お店によし、街によし」の三方よしを目指す。
司書と書店員が互いに推薦
図書館では書店員が図書館の蔵書の中から好きな本を選び、似顔絵付きでコメントを寄せる。書店では司書が書店で扱っている本の中からお薦めの本を選び、こちらも推薦理由を記す。
訪れた人は気になった本を借りたり、買ったりしながら、図書館と中心街を巡って楽しめる趣向だ。
▲図書館司書の書いたメッセージ
参加するのはいずれも中心街にある煥乎堂、絵本の専門店「本の家2」、独立系書店の「本屋 水紋」と「hengeni(ヘンゲニ)」の4店。
水紋で5月12日まで
第1弾として、5月12日まで水紋と連携した企画を展開している。
市立図書館は貸出カウンター前の特設コーナーに水紋のオーナー、小澤亮太さんが推薦する10冊を並べている。
▲市立図書館の特設コーナー
上毛新聞で記者をしていた横山秀夫さんの『クライマーズハイ』、谷崎潤一郎の『細雪』があり、志賀直哉の『小僧の神様』には「大学生のとき、いわゆる純文学にはまっていた」とコメントしている。
特設コーナーから借りたい本を選ぶ利用者も多く、すでに貸し出し中の本もあった。
▲水紋の小澤さんが選んだ本
一方、中央通りにある水紋はレジ横に特設コーナーを置いた。池井戸潤さんの話題作『俺たちの箱根駅伝』、三島由紀夫の『金閣寺』など10冊が並び、3人の司書のメッセージが書かれている。
▲水紋の特設コーナー
▲3人の死所が書いたメッセージ
小澤さんによると、10冊中7冊が販売されており、「お客さんと対話する、いいきっかけになる。大河ドラマになる『小栗上野介』(みやま文庫)は力を入れて販売していきます」と意気込んでいる。
図書館と書店を“はしご”
図書館では本を「借りる」、書店では本を「買う」。一見すると相反する役割を担う両者だが、読書離れ、活字離れが進む中、垣根を越えて連携した。
「ほんトモ」は「本で」「友達みたいな関係を生む」「前橋の街で」をキーワードに命名した。
企画した前橋市立図書館司書の若井苗さんは「本を借りてすぐに帰ってしまう利用者が多い。図書館を滞在型にするとともに、まちなかを回遊してもらうきっかけにしてほしい」と趣旨を説明する。
小澤さんも図書館の特設コーナーに書いたコメントで「本を生業にしている根本では、同じ使命を持っている。図書館と本屋、両方に足を運んで、豊かな本の世界を楽しんで」と呼び掛けている。
▲前橋市立図書館
▲本屋 水紋
▲本の家2
▲煥乎堂
▲hengeni(ヘンゲニ)
第2弾は6月に本の家2。続いてヘンゲニ、煥乎堂で開いていく。


