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【大森学長に聞く1▶︎】
大学学長が選ぶ学長 全国1位
共愛学園前橋国際大 大森昭生学長

2022.05.08

【大森学長に聞く1▶︎】
大学学長が選ぶ学長 全国1位
共愛学園前橋国際大 大森昭生学長

全国の大学学長が選ぶ「注目する学長」で共愛学園前橋国際大の大森昭生学長が1位となった。「AERA MOOK 大学ランキング2023」(朝日新聞出版)が発表した。旧帝大の国立大や有名私立大を差し置いて、地方の私立大学が1位となるのは初めて。大学の教育面も4位、総合評価でも11位。なぜ、これほど高い評価を得たのか。(聞き手・阿部和也編集長)

地方で頑張っているのを評価

―全国の大学学長からの評価が1位となりました。

昨年まで5位前後だったので、さすがに1位は正直うれしかった。テレビに出るでもなく、無名な一学長が選ばれたのは、大学の取組事体を高く評価していただいたのが大きな要因。これまで積み上げてきた本学の教育のあり方が認められたのだと感謝しています。

―2位が東北大、3位が早稲田大と名だたる大学を抑えました。

投票した約560人の学長の11人に1人が私を選んでいただいた。これまでの大学の評価は地方より都市、小さな無名大学より大きな有名大学に集まっていました。小さく、地方にあって頑張っているところが評価されたことに大きな意味があると思います。

学習の中身が問われる時代に

―教育面でも4位になりました。

1位の金沢工業大は地域連携で学生をしっかり育てる大学として教育界ではすごく有名です。2位になった秋田にある国際教養大は授業をすべて英語で行い、全国から優秀な学生が集まっています。

ほかにも地方にありながら独特の教育を施している大学はあります。会津大、はこだて未来大、東北芸術工科大(山形)、宮崎国際大、立命館アジア太平洋大(大分)、日本文理大学(大分)など、挙げればきりがありません。

大学入学でも東京一極集中の価値観は変化していくでしょう。「東京に行けないから群馬」ではありません。「ここで学びたいから群馬にいる」のです。偏差値をすべての評価基準としたヒエラルキーが形成されていた時代から、何が学べるかという中身が評価されるようになっている。

 ―それでも少子化の影響もあり、多くの地方大学は定員割れするなど存続の危機にあります。

4割の大学が定員割れと言われています。群馬とか首都圏に近い地方は特に厳しいですね。東京に行きやすいから。幸いにも本学は受験生が増え、着実に定員を増やしています。

【注目する学長】

順 大学         学長   人

1 共愛学園前橋国際大  大森昭生 51

2 東北大        大野英男 36

2 早稲田大       田中愛治 36

4 立命館アジア太平洋大 出口治明 34

5 筑波大        永田恭介 33

【教育面で注目】

順 大学        人

1 金沢工業大     60

2 国際教養大     48

3 国際基督教大    32

4 共愛学園前橋国際大 22

5 東京工業大     19

おおもり・あきお

3児の父で育児休暇取得

1968年、仙台市生まれ。東北学院大文学部、大学院博士課程。96年、学校法人共愛学園に入り、2016年から共愛学園前橋国際大学長。文部科学省中央教育審議会の各種委員、群馬県青少年健全育成審議会長、前橋市スーパーシティ・アーキテクトを務める。3児の父親で、育児休業を取得した経験がある群馬県総合表彰(男女共同参画分野)。

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