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好きなことを武器に挑戦を
「アジアのバー文化の担い手」木村さん

2025.01.12

好きなことを武器に挑戦を
「アジアのバー文化の担い手」木村さん

 「最も注目すべきアジアのバー文化の担い手」と称された白井屋ホテル内のバー「真茶亭」のヘッドバーテンダー、木村堅さんの講演会が1月12日、ピッツェリアペスカ(前橋市六供町)で開かれた。シンガポールなどでバーの開業に携わった木村さんが「好きなことを武器にする」「常にチャレンジする」を信条とする自身の生き方を語った。

ピッツェリアペスカで講演

 北海道最北端の酪農家の跡取りとして生まれた木村さんは高校卒業後、家業に入ったものの、バーテンダーになる夢を諦めきれず、20歳から北見や大阪で修業した。国内の数多くのカクテルコンペで受賞。28歳から海外に拠点を移したが、脳神経の障害から奥さんの出身地である前橋で暮らすようになった。

▲30歳までに海外に挑戦すると決めていたと語る木村さん

 白井屋ホテルの開業を知り、バーの併設を提案したことを紹介し、「興味を持ったことがあれば自分から突っ込むタイプ」と自己分析。究極の生ハムを求めてスペインの山奥の集落に何回も足を運び、闘牛士を経験したエピソードを披露した。
 「好きなことを武器にするのが大事。酒でも、食でも、趣味でもいい。常にチャレンジしていくことが重要だ」と強調。10年スパンで将来を考え、逆算しながら明日やるべきことを探ってきたバーテンダー人生を振り返った。

▲熱心に質問する受講者

 講演はピッツェリアペスカが毎月開いており、各界で活躍している「達人」を講師に迎えている。
 講演を受けて、宮崎雄一社長は「ご縁とアンテナが不可欠なのだと感じた。10年先のことを考えるのは難しいが、それに向かっていけば幸せな前向きな生き方ができる」と総括した。

▲木村さんに感謝の言葉を述べる宮﨑社長