study

学びたい

前橋国際大「やる気の木プロジェクト」
前橋中心商店街の明日を考える

2023.01.21

前橋国際大「やる気の木プロジェクト」
前橋中心商店街の明日を考える

共愛学園前橋国際大「やる気の木プロジェクト」の活動報告会が1月20日、中央通りの「comm」で開かれ、メンバー5人が商店街で商店主と交流しながら調査・研究にあたった成果と提言を発表した。前橋BOOK FESをはじめとするイベントの効果を評価しつつ、一過性でない恒常的な交流や実効ある空き店舗対策の必要性を訴えた。

空き店舗対策、駐車場の無料化

唯一の4年生、富澤友輝さんは商店街の通行量が2019年以降、増加に転じたデータを示し、新しい話題の店舗や古き良き隠れた名店が混在する「伝統と芽吹きが共存する街」と表現した。

▲4年の富澤友輝さん

榎本有希さんは「繁盛している店も増えてきた」としながらも「空き店舗対策と駐車場の無料化が必要になる」と指摘。前橋文学館を取材した斉藤花奈さんは「詩は前橋の魅力。市街地にうまく取り込めたら」と提案した。

▲2年の榎本有希さん

▲1年の斉藤花奈さん

BOOK FESに参加した波多浩輝さんは「想像を超える人の数、盛り上がりだった」と評価しつつ、一過性でない集客が求められると分析。西谷駿平さんは「商店街が子供たちの思い出の場所になるよう遊びや学びのイベントを大学生が中心となって行いたい」とまとめた。

▲2年の波多浩輝さん

▲1年の西谷駿平さん

山本市長の呼びかけで設立

報告会には講師を務めた商店主や市役所職員も参加し、大学生の報告を受けて意見交換した。最後に中央通り商店街振興組合理事長の大橋慶人さんが学生の報告を講評し、「日本のどこにもない世界基準の街づくりを目指している。世界から企業がやってくる」と未来予想図を描いた。

▲講師を務めた社会人と意見交換

▲学生の提言にアドバイスする社会人

「やる気の木プロジェクト」は2013年、山本龍市長の呼びかけで前橋市内の大学や専門学校14校の学生が参加して設立した。中心街の活性化を目指し、合同学園祭などのイベントを企画運営してきたが、現在は前橋国際大の授業「地域実践演習Ⅲ」として、奥山龍一客員教授が指導している。