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人気店で磨いたタルト
前橋に「りのら」開店
2026.07.05
フルーツをたっぷりのせた軽い食感のタルトを看板にした「パティスリーりのら」が6月、前橋市下小出町に開店した。店長は都内のタルト専門店で7年間修業した清水輝(ひかる)さん。旬の果物を使った華やかなタルトを600~700円台で販売し、早くも売り切れの日が出ている。
(取材/阿部奈穂子)
サクサク生地に旬の果物
ショーケースには、桃、シャインマスカット、メロンなどを使った色鮮やかなタルトが並ぶ。定番を含めて6種類のタルトにショートケーキ、ガトーショコラを用意する。
札に「Special」とあるものは季節限定のタルト。夏から秋にかけてはイチジク、ラ・フランス、柿なども登場する予定だ。
▲ショーケースに並ぶタルト
清水さんは高崎市出身。高校卒業後、東京ベルエポック製菓調理専門学校で学び、新中野にある人気タルト店「パティスリー フリップス(Frips)」で7年間、技術を磨いた。
祖父は板前だった。「幼いころから料理をする姿を見てきた。でも私は料理よりもケーキづくりの方が好きだった。友達や家族につくってあげて、おいしいと喜ぶ顔を見るのがうれしくて」と振り返る。
▲タルトのほか、焼き菓子もつくる
生地もフリップスで学んだスタイルをもとにしている。一般的なタルトに多い硬めのクッキー生地ではなく、サクサクとしたパイ生地を使い、甘さを抑えることで果物のみずみずしさや酸味を引き立てる。
焼き込むアーモンドクリームのダマンドは使わない。カスタードクリームやムースを重ねることで、軽い仕上がりにした。
「タルトはきらきらして華やか。スポンジのケーキのような高さはないけれど、低い分、フルーツをたっぷりのせてインパクトを出せる」と清水さん。
▲季節のフルーツをたっぷり使って
義兄が開店、後押し
店づくりを支えたのは、前橋市粕川町で建築会社を営む義兄の清水涼さんだ。輝さんが群馬へのUターンを考えたとき、「戻ってくるならお店をやろう」と背中を押した。物件探しから内装工事まで一手に引き受け、輝さんが商品開発に集中できる環境を整えた。
「輝のタルトは甘さ控えめで食べやすい。これは人気になると思った」と涼さん。
その言葉通り、開店後はInstagramや口コミで客が広がり、18時までの営業ながら16時ごろに売り切れる日もある。仕込みから仕上げまで輝さんが一人で担うため、「いまはこれが限度」と話す。
▲モンブランタルトも人気だ
「いつかは店を持ちたい」という夢は、少し早く形になった。「タルトの味には自信がある。リピーターが増えるといいな」と輝さんは期待する。
店名の「りのら」は、涼さんの2人の娘と輝さんの娘、それぞれの名前の頭文字を取って名付けた。
ケーキを焼くのは輝さん。その後ろには、開店を応援する家族の存在がある。
▲6月10日にオープンした店舗
店舗情報
パティスリー りのら
| 住所 | 前橋市下小出町2-20-3 |
|---|---|
| 営業時間 | 11時~18時 |
| 定休日 | 月、火曜 |


