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「うまかうどん」ありがとう
田中屋、4月10日で閉店
2026.04.09
「うまかうどん」の愛称で親しまれた肉汁うどんの「めん処 田中屋」(前橋市総社町総社)は4月10日、40年の歴史に終止符を打つ。現店主が脱サラして店を始めたのが1986年4月11日。節目の日に静かに暖簾を下ろす。
豚バラたっぷり肉汁うどん
「お二人さん、うまか2枚お願いします」「ありがとうございます」。白い三角巾と赤いエプロンの店員さんが注文を告げると、厨房から店主の田中哲雄さん(75)の威勢のいい声が帰ってくる。
自慢の「うまか」は冷水で締めたコシの強い太いうどんを豚バラ、揚げ玉、ネギの入ったたっぷりの熱々の汁に浸して食べる。
▲もう食べられない「うまかうどん」
瑞々しいうどんが盛られたせいろは2枚重ねが標準。1枚でも十分の量があるが、あまりにも「うまか」なので、2枚とも完食してしまう。
▲あめ色に輝くうどん
▲豚バラと揚げ玉で唯一無二の汁に
メニューはうまかと冷やしうまか、つけめんたぬき、冷したぬきの4種類だが、ほとんどの客はうまかを注文する。少食の人向けに1枚もある。
「日本一うまいうどん」
創業時は昭和32年。「日本一うまいうどんをめざす」と書いた大きな看板が目立った旧店舗ではもりうどんや釜揚げ、天ぷらも扱った。
前橋に来るとよく立ち寄った衆議院議員の小渕優子さんは、うまかうどんに海老天丼が付いた「はとこ」をよく注文したという。
▲店内に飾られた額
看板に込めた心意気は新店舗になっても店内の額に飾り、最後まで初心を忘れずに頑張った。
最近は閉店を知った常連客で混み合い、長い行列ができた。それでも、みな我慢強く待ち、食べ終わると「長い間ありがとうございました」と感謝の言葉を口にしていた。田中さんは負けないくらい大きな声で「ありがとうございました」と返している。
▲気合を入れて「うまか」を作る田中さん
最終日の4月10日は11時開店。売り切れ次第、店仕舞いとなる。
田中屋の「食べたい」の記事はこちらから。


