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イタリアン「ラ・ヴィゴット」 
まちなかから東照宮内へ 12月1日移転オープン

2024.11.23

イタリアン「ラ・ヴィゴット」 
まちなかから東照宮内へ 12月1日移転オープン

 前橋中心市街地で6、7人入ればいっぱいになる小さなイタリア料理店「ラ・ヴィゴット」が、入居していたビルの取り壊しのため、移転することが決まった。新天地は前橋東照宮の敷地内にある大手町カフェ。「ラ・ヴィゴットin大手町カフェ」の名称で12月1日オープンする。
(取材/阿部奈穂子)

常連客、瀬尾宮司がくれたチャンス

 「お客様との距離の近さが気に入っていた。素材や料理法を紹介しながら食べていただくのは最高だった」。前橋テルサの向かいにある古いビル「八千代ビル」の一室で、2019年から「ラ・ヴィゴット」のオーナーシェフを務めていた岩﨑利哉さん。

 大阪や名古屋の激せま店を研究し、鍋やキッチングッズの置き場など工夫に工夫を重ね、「これぞ自分の城との想いで作った店でした」と振り返る。

 テーブル1卓、カウンター4席。昼はパスタランチを提供し、早いもん勝ち。夜はワインとアラカルト料理を楽しめたが、狭さゆえに、なかなか予約が取れないことでも有名だった。

▲細い廊下の突き当りに店舗があった

▲調理道具の置き場を工夫していた

 7月、ビルの管理会社から突然、立ち退きの話が来た。ビルを壊して建て直すことになったという。

 「どうしよう。次の場所を見つけなければ」。店を営業しながら、物件探しを始めたが、なかなか希望通りの店舗に出会えない。焦っていた時、常連客の一人だった前橋東照宮の宮司、瀬尾茂さんから、「神社の中にある大手町カフェでイタリア料理をやりませんか」との話が来た。

 

▲前橋公園の隣にある前橋東照宮

▲和室には、前の店から持って来た思い出のテーブル

 「東照宮で美味しいパスタを食べてきたよ、と話題になったらうれしい」、岩﨑さんは新しい一歩を踏み出すことを決めた。

 店の広さはこれまでの4~5倍。厨房も奥まっている。「どうやってお客様との距離を縮めるかが課題。盛り付けや、最後の仕上げ、チーズをかけたり、瞬間スモークをしたり、それをお客様の目の前でやろうかなあと考えています」

▲緑に囲まれた新店舗

 旬の地場の野菜をたっぷり使い、ここでしか食べられない料理を作る――。ラ・ヴィゴットの精神はそのままに、12月1日、新たなスタートを切る。これまでは調理もサービスもすべて一人で賄っていたが、大手町カフェの静嘉門さんと二人体制になる。

 ランチは前菜サラダ、ミニスープ、パスタ、ドリンク、ミニデザートで1800円~3000円。ディナーはパスタコース3500円とアラカルト料理で構成する。総菜のテイクアウトも行う予定。

 新天地で腕を振るう岩﨑シェフの料理が楽しみだ。

▲野菜たっぷりのパスタ

▲創作料理も得意とするところ

店舗情報

ラ・ヴィゴットin大手町カフェ

お問合せはこちら
027-231-2031
住所 前橋市大手町3-13-19
営業時間 ランチ11時~15時(LO14時30分)
ディナー17時30分~21時(LO20時30分)
カフェタイム 土、日、祝の10時~
定休日 火、水曜