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前橋愛 弁当店の危機救う
379個のキャンセルに注文続々

2024.08.29

前橋愛 弁当店の危機救う
379個のキャンセルに注文続々

 台風10号の影響で大量の弁当がキャンセルされたJR新前橋駅ロータリーにある人気弁当店「うみんちゅ」。困窮を告げる店主のフェイスブックへの投稿が拡散され、「代わりに買います」と常連客や新規客が次々に名乗りを上げた。材料の仕入れ分を大幅に上回り、「注文を捌けなくなりました」と店主はうれしい悲鳴を上げ、善意の輪に感謝している。

「SNS」で「SOS」の声が拡散

 うみんちゅは8月31日に前橋市内などで開かれる高校生の体育大会用に「サバの干物のり弁」を379個受注したが、3日前の28日、台風10号の接近に伴い荒天が予想されることから中止となり、すべてをキャンセルされた。

 店主の山本真悟さんは大会運営者からのキャンセル料の申し入れを丁重に断る一方、28日夜、自身のフェイスブックで状況を説明した。

 これを読んだ人から「少しですが購入します。頑張ってください」「友達にも声を掛けます」といった激励とともに、SNSでの拡散が相次ぎ、多くの人に知ることとなった。

 

▲善意の輪に感謝感激の山本さん

予約が殺到、注文受けられず

 うみんちゅは30日から定休日の日曜を除いて9月2日までの3日間、販売することとして電話やフェイスブックで注文を受けたところ、29日までに予想をはるかに上回る注文が入った。500個分を用意していたのに対し、注文は1500個を突破。断りの連絡もできない事態となっている。

9月3日から通常販売へ

 山本さんは「想像以上の反響に正直びっくりです。電話が鳴り止みませんでした。多くのお客さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「急なお願いにも関わらず、379食もの大量のお弁当を完売する事ができました。みなさまのお力添え、心から感謝申し上げます。これからにも美味しいお弁当をお作りして少しでもみなさまのお役に立てればと思っております」と感謝している。

 サバの干物のり弁は9月3日以降、通常販売する。1個600円。

▲サケの干物のり弁。脂が乗っています