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前橋商業高生4人が開発
カリカリ梅のシェイク 22日発売
2023.12.22
甘くてほんのり酸っぱい。「梅ジェンヌわらびシェイク」が12月22日、甘味処「ことほぎ」(前橋市朝日町)で発売となる。赤城フーズのカリカリ梅を使った新感覚のシェイクだ。同商品を企画し、ことほぎと共に開発したのは、前橋商業高3年の大森泉澄さん、鏑木楓葉さん、飯塚柚杏さん、春原柚子咲さんの4人。「販売目標は100個です」と張り切っている。
テーマは「脱・梅離れ」
カリカリ梅のタネを取り、細かく刻んで、牛乳、バニラアイス、生クリームと共にミキサーにかけて、シェイクにする。トッピングにはみじん切りのカリカリ梅、芋チップ、ホイップクリーム。カップの下には黒蜜とわらび餅が入っている。
「梅ジェンヌわらびシェイク」は、甘味処ことほぎで、12月22日から1月30日まで期間限定で販売される。テイクアウトで価格は702円。
「群馬は梅の生産量が多いのに、消費量は少ない。特に若い人の梅離れは深刻です」と、商品を企画した前橋商業高の4人。課題研究という授業でグループを組み、「脱・梅離れ」をテーマに、梅を使ったスイーツを作ろうと考えた。
「どうしたら、梅は食べやすくなるか?」。生徒にアンケートを取ったところ、「ジュースなど飲み物にしたらいい」という答えが多かった。
「梅の酸っぱさが苦手という人もいたので、シェイクなら飲みやすいのではと思いました」とリーダーの大森さん。
味だけでなくマーケティングも
主役の梅は、赤城フーズ(前橋市上大島町)のカリカリ梅「梅ジェンヌ」を選んだ。小粒で食べやすくて濃厚な甘みがある。「直売所で試食して、こんなに甘くて美味しい梅があるんだと衝撃を受けました」と4人は声を合わせる。
赤城フーズが「ことほぎ」との縁を結んでくれて、商品作りが始まった。「どういう味にするのか、どの年齢層をターゲットにするのか、どういう見た目にしたら売れるのか、ことほぎさんにいろいろ教えてもらいながら、開発を進めました」と春原さん。
11月末、試作品を校内で販売した。1個400円で、50個用意して完売。
「美味しいといって、2杯飲んでくれる子もいました。でも、梅が苦手な子はトッピングの梅の味が強すぎるという意見でした」と大森さん。みんなの声を生かし、さらに見た目をブラッシュアップして、新商品を作り上げた。
「自分たちが考えた商品を販売できるのはとてもうれしい」と鏑木さん。また、「普段、手に取る商品の裏にはいろんな苦労があることがわかりました」と飯塚さん。
群馬の梅を広めたい、女子高生の思いから生まれた新感覚のシェイク。ぜひ、味わってみてはいかが。