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中央通りにカレー専門店
「月の鐘」9月11日に開店
2023.08.25
前橋・中央通りの行列のできる飲食店3店舗に並んで、カレー専門店が9月11日に開店する。3店舗と同じレンガ調の建物。中央通りにカレー専門店はなく、開店前からのユニークな広報戦略も奏功し、開店前から話題を呼んでいる。
行列3店舗に新たな仲間
ポートランド発のハンドクラフトパスタの「グラッサ」、ふわふわ和菓子の「なか又」、ぜいたく丼の「日本橋海鮮丼つじ半前橋店」は連日、行列が絶えない。
そんな中心街の名所に隣接して、急ピッチで2階建て店舗の工事が進んでいる。設計は永山祐子さん。ドバイ万博日本館や東急歌舞伎町タワーの外装を手掛け、JINS PARK前橋では世界三大デザイン賞の一つ、「iFDesaignAward2023」を受賞している。施工は宮下工業。
外壁や階段にレンガを敷き、4店舗で一体的な景観を生み出そうとしている。
カレー専門店「月の鐘」を出店するのは都内で居酒屋を2店舗経営する高崎市出身の林龍男さん(29)。
林さんは大学卒業後、商社に勤務したが、飲食店経営の夢を追い求め退職した。海外の日本食レストランで働き、2年前、神田に居酒屋「だるま酒場」を開業。続けて赤坂に2号店を出店した。
起業家発掘を後押しする「ぐんまイノベーションスクール(GIS)」の卒業生。この縁からカレー店の出店を打診され、「地元群馬に凱旋したかった」と引き受けた。
カレー激戦地の神田をはじめ各地のカレーを食べ歩き、名店を手掛けたシェフと1年がかりで商品開発にあたった。「欧風とか、インドとかにカテゴライズされない新しいスタイルのカレーが完成した」と自信をのぞかせる。ビーフ、バターチキン、トマトキーマと合いがけの4種類を980円から提供。群馬県産の豚肉や野菜を使ったトッピングを用意する。
前橋発ブランドで世界進出へ
開店にあたり、建設中の店舗前に「採用されたらカレー1年間無料」と書いた店名募集の看板を設置。自身のYou TubeやツイッターなどSNSを活用して積極的に情報発信してきた。
前橋への出店について、林さんは「マーケティング的には出身地である高崎の方が優位だが、街を盛り上げようとする熱量は圧倒的に前橋が熱い」と説明。「活気づく街の仲間に加わるとともに、前橋ブランドのカレーを確立させ世界に進出したい」と目を輝かせる。