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赤城山産の白ワインが茜賞
日本山ぶどうワインコンクール
2023.08.24
赤城南麓の観光農園あかぎおろし(前橋市柏倉町)が育てた山ブドウ系の品種で造られた白ワイン「Nanroku 奇跡の雫2022」が第1回日本山ぶどうワインコンクールで茜賞(ブロンズ)を受賞した。「白い花のように華やかな香り」が特長。醸造は山梨県甲州市勝沼にある醸造処に委託しているが、将来的には赤城南麓での自社醸造を目指している。
自生ブドウ交配した「奇跡の雫」
茜賞を受賞した「Nanroku 奇跡の雫2022」は日本の野生に自生する山ブドウ「行者の水」とリースリングを交配育種させたオリジナル品種「奇跡の雫」が原料。2022年9月に収穫、岩﨑醸造で醸造した。
生産量は720㍉㍑瓶で528本。アルコール分12・5%。
ソムリエの関敏恵さんは「青リンゴやグレープフルーツ、白桃のようなフルーツに加え、石灰のようなミネラル感もあります。口当たりは滑らかで、ほどよい甘味、まろやかな酸が溶け込んだ辛口白ワインです」と高く評価している。
日本山ぶどうワインコンクールは日本のオリジナルワイン専用種である山ブドウ、山ブドウ系品種で造られたワインに特化したコンクール。赤、白、ロゼ、スパークリング、合わせて103銘柄がエントリー、「奇跡の雫」は3席に当たる茜賞に入った。
観光農園あかぎおろしは昭和造園土木(前橋市苗ケ島町)が2012年に開園した。赤城南麓で当時、栽培されていなかったブドウを主力にし、ワイン造りを計画。2021年に赤を出荷、昨年から白やオーク樽に寝かせた赤を加えた。
昭和造園土木の石橋修一社長は「飲みやすいワインで、試飲してもらったところ高評価をいただいている。前橋産のワインにするため、ワイナリーを自社で作れればいいなと考えている」と話している。
「奇跡の雫」は観光農園あかぎおろし直売所、新井酒店、Grand Vin Maebashi(アクエル前橋1階)で販売している。