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萩原朔太郎没後80年記念切手
25日から1100セット発売

2022.11.19

萩原朔太郎没後80年記念切手
25日から1100セット発売

前橋市出身の詩人、萩原朔太郎(1886~1942)の没後80年を記念して、日本郵便はオリジナルフレーム切手セットを11月25日発売する。84円切手2枚と小型二つ折り台紙のセットで800円。1100セット限定。群馬県内にある326の郵便局と日本郵便のネットショップで取り扱う。

朔太郎の横顔と『青猫』の挿絵

切手は朔太郎の横顔と『青猫』の表表紙に描かれた挿絵のアップの2種類ある。

台紙セットは左側に朔太郎の第一詩集『月に吠える』の表紙を2枚掲載した。表表紙は田中恭吉が描いた挿絵「夜の花」、裏表紙は何も描かれていない下部に「萩原朔太郎没後80年記念」と印字している。

右側には切手がシール内に収められ、切手を取ると朔太郎の別の写真と『青猫』の表表紙全体が出てくる仕組み。『月に吠える』に収録されている「竹」の全文が書かれている。

▲台紙の左側。『月に吠える』の表紙を使った

▲台紙の右側。朔太郎の解説もある

前橋文学館の萩原朔美館長に寄贈

発売に先立って、前橋文学館で19日、朔太郎の孫にあたる萩原朔美館長に切手セットが贈られた。

前橋中央郵便局の太田一敏局長は「朔太郎の世界観を分かってもらえるよう、意匠や台紙を含め、萩原館長や文学館のスタッフに監修していただいた。渾身の切手ができたと自負している」と感謝した。

萩原館長は「竹」を選んだ理由について、「空に力強く伸び、地中で繊細に根を張っている。いまの時代に合っている。元気になってと訴えている」と説明。朔太郎の散文詩「郵便局より」の一節をコピーにした販促用のパネルを前橋市内46局に贈り、「郵便局は人の心に伝える入口。詩人の言葉が掲示されれば、詩のまち・前橋として誇らしい」と話した。

切手セットは1000セットを県内の郵便局と文学館で販売、ネットでは100セット限定となる。

▲切手セットを贈られる萩原館長(左)と太田局長

▲切手を取り出すと、下に別のイラストが出てくる