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12の国と地域、33組40人が熱唱
まえばしカラオケワールドカップ

2022.07.24

12の国と地域、33組40人が熱唱
まえばしカラオケワールドカップ

前橋市内に暮らす外国人による「まえばしカラオケワールドカップ」が7月24日、前橋中央イベント広場で開かれた。日本語学校に通う学生、企業や福祉施設で働く社会人とJICAの研修員ら33組40人が出場、パフォーマンスを交えながら好きな日本の歌を熱唱した。学生の部はインドネシア出身のフェリ・ビンタン・ラマダニ・シアギアンさん、社会人の部はベトナム出身のグエン・ティ・ウェン・ニーさんが優勝した。

インドネシア人が歌うラルク

12組が出場した学生の部の最終組。ラルクアンシエルの『STAY AWAY』の軽快なイントロが流れると、シアギアンさんは舞台を駆け出し、ステップを踏む。会場に手拍子を求めて絶叫。合間にはエアーギターのパフォーマンスを見せ、会場を盛り上げた。

優勝が決まると、「ラルクは大好き。ステージに立ったら、みんなが乗ってくれて、気持ちよく歌えた」と大喜び。大学で日本語を専攻し、さらに日本語学校で学んでいる。「前橋は素敵な街。ここで就職できたらうれしい」と話していた。

3年ぶりの大会にはアジアを中心に12の国と地域からカラオケ好きの若者が集まった。日本生まれのカラオケはいまや世界の共通語。この日のためにカラオケボックス「まねきねこ」で練習を積み、ステージでは堂々と歌い上げた。

▲会場を盛り上げ学生の部を制したシアギアンさん

▲社会人の部優勝のニーさんはベトナム料理をPRした

民族衣装や着物、浴衣で登場

社会人で優勝したニーさんは純白の民族衣装、アオザイを着て、『蛍』(藤田麻衣子)をしんみりと歌った。

出場者用に浴衣の着付けサービスも行ったことから、浴衣や着物を着て舞台に立つ女性も多かった。

▲着物姿で踊りを交えて歌ってスリランカの3人娘

▲ブラジルの6人組は元気いっぱい

▲表彰式終了後、全員で記念撮影

ウクライナの学生が『ふるさと』

大会前には日本語学校に通うウクライナの学生20人がステージに上がり、右手を胸に当てながら母国の平和を祈りながらウクライナの国歌を披露。続いて、覚えたての日本語で『ふるさと』を歌い、大きな拍手を受けた。5月に前橋に来たソフィアさん(18)は「早く戦争が終わってほしい。前橋は熱いけど、きれいな街です」と話していた。

会場にはキッチンカーやブースが並び、ネパールのカレー、モンゴルの揚げ物、インドネシアのヌードルなど各国の料理が提供され、人気を集めていた。

ハーフタイムでは世界の民族衣装の展示や司会も務めたカラオケワールドチャンピオンシップ2018王者のセレン小松ミユキさんのショーも開かれた。

▲ウクライナの学生。平和を願い国歌と『ふるさと』を歌った

▲アジアを中心にした各国の料理が来場者を楽しませた