赤城山で雪遊びしよう
第１スキー場が営業開始

　「ワォー」。絶叫を挙げて小高い丘からソリで滑り降りてきたのはブラジル・リオデジャネイロから来日した4人家族の７歳の男児。一家は東京から電車、バスを乗り継いで赤城山に来たという。家族全員、初めて見る雪に大興奮。男児は全長60㍍のスノーエスカレーターに何度も乗り、滑降を楽しんだ。
　小さな子供はお父さんと一緒にソリに乗ったり、雪だるまを作ったり。思い思いに雪遊びを楽しんだ。

　第１スキー場は地蔵岳を背にした北斜面にある。かつては山頂までのロープウェイやリフトがあり、山頂から３㌔に及ぶ大滑降を楽しめた。結晶の細かいサラサラした雪質はスキーヤーに好評だった。
　スキーブームの終えんで1998年にロープウェイが休止となり、スキー場も閉鎖されたが、広大な跡地の一角、約９㌶を赤城山観光連盟が運営している。

　「日本一小さなスキー場」は「自虐で言っているんじゃない。狭いから迷子にならず、斜面がきつくないから怪我の心配も少ない。日本一安心、安全なスキー場なんです」と運営管理者の塩原勲さん。「昔、スキーをしていた年輩の方がお孫さんを連れて教える光景も見られます」と来場を呼び掛けている。
　さらに、スキー場は入場無料。駐車場も無料で、「日本一安いスキー場」となっている。
　根雪が固まっており、もう一雪降ればスキーエリアも全面解放される見通し。スキーやソリ、スノーバイクのレンタルもあり、手ぶらで雪遊びできる。

　スノーエスカレーターやレンタルなどの営業は土曜、日曜、祝日のみだが、ゲレンデと駐車場は平日でも自由に利用できる。

　車での来場にはスタッドレスタイヤやチェーンが必要。JR前橋駅から富士見温泉経由で赤城山直行バスも運行している。富士見温泉に車を置けば、帰りに天然温泉の見晴らしの湯を楽しめる。