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「世界一小さな本屋さん」12月誕生
ソウワの森でギネス認定式

2023.11.17

「世界一小さな本屋さん」12月誕生
ソウワの森でギネス認定式

「世界一小さな本屋さん」が前橋市に12月23日誕生する。場所は電気工事業のソウワ・ディライト(前橋市小屋原町、渡邉辰吾社長)の敷地にある地域開放型の森「coco no mori(ココノモリ)」の一角。子供たちに読んでもらいたい絵本300冊を並べ、暗闇の中でソーラーライトを使って宝探しをしてもらう不思議な本屋さん。「世界一」はギネスブックに認定され、認定式に合わせて店開きする。

微生物から宇宙まで絵本で繋ぐ

本屋さんの屋号はその名も「tiny tiny book store(タイニータイニーブックストア)」。「小さな小さな書店」を意味する。

小さな書店を作った理由について、渡邉社長は「子供が本を買おうとすると、大人が口を挟み、子供の興味を奪ってしまうことがある」と説明する。ならば、「大人が入れない大きさにすればよい」と考え、1・5平方㍍(横1㍍、奥行き1・5㍍)の書店が生まれた。

▲体の小さい子供しか入れない本屋さん

蔵書にも渡邉社長の思いが込められている。「微生物から宇宙のことまで考える構成にした。ごく小さな生物も生態系の一つであり、宇宙まで繋がっていることを想像してほしい。子供に読み聞かせることで大人も学び直しができる」と期待する。

▲ハンモックやトランポリンもある地域に開かれた森

▲左が本屋さん。右は図書館。どちらも小さいが夢が詰まっている

地域の人たちも利用するココノモリは植樹が施され、小鳥が休む憩いの空間。溶け込むように建てられた書店は三夜沢赤城神社の御神木であるスギを無垢のまま使って建てた。

ソーラーライトで本探し

ドアを閉めると店内は暗くなる。本を探すために活躍するのがデンマーク生まれのアーティスト、オラファー・エリマソンが地球温暖化防止を願ってプロデュースしたソーラーライト「リトルサン」。アフリカで日常的に使われるライトの光を頼りに本を探し当てることで、「電気のない暮らしをしている人がいることに思いをはせてほしい」と願っている。

▲照明のない店内。ドアを閉めると暗くなる

▲ソーラーライト「リトルサン」で好みの本を探そう

「世界一小さな本屋さん」はこれまで、イギリスにある7平方㍍の店だった。ギネスからは認定する通知が届けられ、12月23日に認定式を開く。

ギネスに認定されたことについて、渡邉社長は「たくさんのご縁とたくさんの協力とたくさんの奇跡をいただいた。多様性、創造力を育む場にしたい」と喜んでいる。

▲世界一小さな本屋さんで子供の夢を育みたいと話す渡邉社長

店舗情報

tiny tiny book store

住所 前橋市小屋原町722-1
営業時間 8時~17時30分
定休日 不定休