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2022BAJA(バハ)1000参戦報告会
無念を歓喜に 今年こそ完走
2023.01.10
メキシコのカリフォルニア半島で昨年11月に開かれた世界屈指の過酷なオフロードレース「BAJA(バハ)1000」に初参戦した「TEAM JAOS」。残念ながらマシントラブルのため目標とした完走はならなかったが、群馬県を拠点とするオフロード・モータースポーツチームが世界の舞台に大きな一歩を踏み出したことは讃えられる。チームを支えた群馬トヨタグループのメンバーとともに参戦報告会を開き、過酷なレースを振り返った。ネッツトヨタ高崎の「ネッタカチャンネル」で1月11日から動画が公開される。
戦友7人が熱く語り合う
報告会にはJAOSから赤星大二郎監督、ドライバーの能戸知徳さんとメカニックの宮崎毅さん、群馬トヨタ自動車から横田衛社長、メカニックの中島淳一さん、中澤梓さんと深澤拓さん(ネッツトヨタ高崎)が参加した。
苦闘を共にした戦友は参戦を決めてから短期間で市販車の新型「レクサスLX600」をラリー仕様に仕上げた苦労話から大舞台に立てた喜び、リタイアとなった悔しさ、次回へのリベンジを語り合った。
子供のころからBAJAに出場することが夢だった能戸さんは「あの場に行けたこと、チームの車を持って行けたことで感極まった」と振り返り、スタート直後からのエンジンの不調を悔やんだ。
メカニック陣は「コースに戻せなかったことが悔しい。陰で泣いた」「能戸を1㍍でも先に走らせたかった」と口々に悔しさをにじませた一方、「リタイアの翌朝、『よく走ったね』と車に感謝した」と充実感も得ていた。
リタイアも想定、3年計画で
横田さんは「実はそう簡単には完走できないと考えていた」と結果を想定内ととらえ、「やらなければならないことが明確になった。知見を深め次に生かす」と指摘。赤星さんも「3年計画のゼロイヤーと考えていた」と同調、「『完走者全員が勝者』と称賛される過酷なレース。完走率は5割を切った。来年は完走したい」と捲土重来を誓った。
【BAJA1000】1台の車両で山岳や砂漠が続く1000㍄(約1600㌔)を一昼夜、ノンストップで走るキャノンボールレース。55回目の昨年は世界各国から276台が参戦し完走は137台だった。
【TEAM JAOS】4WD向けパーツメーカー、ジャオス(榛東村)を母体とするチーム。社長である赤星大二郎氏が監督を務め、ドライバーは社員である前橋市在住の能戸知徳さんが務めた。
報告会の動画はこちらから↓
前編:1月11日(水)公開予定
後編:1月16日(月)公開予定