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【癒しの森にようこそ-赤城自然園だより▶24】
秋をさがして…

2025.08.31

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【癒しの森にようこそ-赤城自然園だより▶24】
秋をさがして…

 まだまだ、暑い日が続いていますが、赤城自然園の植物からは少しずつ秋の気配が感じらるようになりました。今回は、秋の七草をご紹介します。タイトル写真はオミナエシです。
(ガイド・西山亜矢子さん)

見て楽しむ花

 万葉集で山上憶良が詠んだ歌をきっかけに広まった「秋の七草」。

 春の七草が「食べて無病息災を願う」のに対し、秋の七草は「見て楽しむ花」として親しまれてきました。

 赤城自然園では七草と呼ばれるすべての植物を楽しんでいただけます。

▲カワラナデシコ

【オミナエシ】黄金色の小さな花が集まり、秋の野を明るく彩ります。可憐で上品な花姿から、古くから愛されてきました。

【ススキ】秋の月見に欠かせない植物。穂が風にそよぐ姿はまさに日本の秋の象徴かもしれません。

【キキョウ】星形の青紫色の花。古くから秋の野を代表する花として親しまれてきました。家紋にも用いられていたそうです。

【ナデシコ】小さな花びらの縁が細かく切れ込み、繊細なレースのようです。可憐な印象から「大和撫子」の語源にもなったそうです。

【フジバカマ】淡い紫色の花を咲かせ、旅する蝶「アサギマダラ」が好んで吸蜜しています。乾燥させた葉を香袋に入れ、香りを楽しんだそうです。

【クズ】大きな葉と蔓を伸ばし、赤紫の花を咲かせます。根は漢方薬の「葛根」、花からは「葛粉」にもなる植物です。

【ハギ】秋を象徴する花。しなやかな枝に小さな紅紫色の花が咲き、風に揺れる姿はとても風情があります。

▲キキョウ

▲クズ

 秋の七草は「お好きな服は?」という語呂合わせすると覚えやすいです。

 残念ながら、ナデシコのみ花期が早いので、これからはご覧いただけないかもしれませんが、他の植物は楽しんでいただけます。

 秋の気配を感じる赤城自然園へ、ぜひお出かけください。

▲ススキ

▲フジバカマ

▲ヤマハギ

赤城自然園

お問合せはこちら
0279-56-5211
住所 渋川市赤城町南赤城山892
営業時間 9時~16時30分
定休日 4月、5月 無休
6~11月 火曜日
※火曜日が祝日の場合は開園
12~3月 火~金曜日
ホームページ https://akagishizenen.jp/

西山 亜矢子さん

<にしやま・あやこ>

2012年に赤城自然園入社
趣味 山歩き、野鳥観察
好きな花 『キヌタソウ』 とても小さくて可愛らしい花です
好きな野鳥 『ルリビタキのメス』 目がくりくりしていて可愛いです
園内で見かけたらぜひ声をかけください(*^^*)