interview
聞きたい
中心街再生で前橋全体を元気に
太陽の会総会で田中さん講演
2026.02.06
中心街の再開発事業について、民間主導でまちづくりを進めている一般社団法人太陽の会の田中仁会長は2月6日、前橋市内で講演し、「街中に集中投資して核を作ることで、税収、雇用、人流を生み、周辺部も潤える」と強調した。前橋市の中心街再開発事業をめぐり、中心街優遇との批判があることを念頭に持論を展開した。
投資して未来を取りにいく
田中氏は2月6日に開かれた太陽の会の定時社員総会で社員向けに講演した。日米の医療制度の違いからまちづくりへと話を展開させながら、「前橋こそいま一番、日本で可能性がある。分配して守るだけで衰退していくのか、投資をして未来を取りにいくのか。太陽の会を通して町全体を元気にしたい」と民間主導のまちづくりの必要性を訴えた。
医療制度について、米国は国家戦略産業と位置付けて安全保障と経済成長の核心と捉えているのに対し、日本は福祉として保護し国民皆保険による公平なサービスの提供を重視していると説明。結果として、日本はクリニック経営の構造的な欠陥を招いたとした。
▲講演する田中さん
こうした構造的問題は教育や農業、まちづくりにも共通しているとして、日本の再開発は国の補助金メニューに合わせることが優先され、手段と目的が逆転していると批判した。失敗を恐れるあまり尖ったアイデアが排除され、前例のある安全な結果に落ち着き、金太郎あめのような駅前開発、全国チェーン店、不要な公共施設が量産され、維持費だけが次世代のツケとして残ると警鐘を鳴らした。
街中で稼ぎ、周辺部も潤う
前橋での太陽の会の実装について、民間の視点による街中集中投資を徹底、馬場川通りへの一点突破投資により、半径200㍍を元気にすることで中心街全体の活性化につながったと振り返った。
強い基幹病院があることで地域医療が維持できることをたとえに、街中を磨くことで世界中から人材、資金、情報が集まり周辺部も含め前橋全体を元気にできると結論付けた。
中心街再開発について、「何で街中ばかりと言われる。一見すると郊外の切り捨てとか、強者の論理みたいに思われるが、むしろ周辺部を守るための唯一の現実解」と理解を求めた。
キリトモトリオが演奏
太陽の会の定時社員総会は2026年度事業計画、予算、役員を原案通り可決した。役員には理事に宮下学氏(宮下工業)、監事に石川靖氏(朝日印刷工業)、石井繁紀氏(石井設計)が新たに加わった。
▲新たに理事になった宮下氏
総会後は群馬県を拠点に活動する地域密着型音楽ユニット「キリトモトリオ」がミニコンサートを開いた。フルートの木村ひかりさん、クラリネットの橋本栞柚さん、ピアノの黒沢真木子さんが『情熱大陸』など4曲を演奏した。
▲キリトモトリオの優雅な演奏


