音楽と語りで「癒しの空間」
佐藤美香さんオーボエコンサート

　コンサートは朗読と演奏を組み合わせて進行する。飼い主に見放され殺処分される犬を描いた絵本「ある犬のおはなし」を朗読したあと、森山直太朗さんの「さくら」、「がん余命３ケ月」に合わせて松田聖子さんの「瑠璃色の地球」を演奏する。

　佐藤美香さんは前橋商業高を卒業後、東京電力群馬支社に勤務した。東日本大震災の発生に伴い被災者の補償業務にあたる部署へ移動、不幸や困難を乗り越えて前へ進もうと頑張っている人たちを目の当たりにした。「悲しみを心の奥底に封じ込めている人たちの心に音楽で寄り添い、勇気と希望を与えたい」と会社を辞め、フリーランスの音楽家として活動している。

　コンサートではなじみの曲やクラシックなど10曲を演奏する。

　朗読はまえばしCITYエフエムのパーソナリティを務める青柳美保さんが担当、すべて死や大事な人との別れといった生まれた限り誰しも体験することになる悲話を淡々と語り上げる。

　公演後は2023年に前橋市に移住してきたインテリアカウンセラー、いそがやふきこさんが「『こころで感じる』生活空間の提案」と題して講演する。

　ブックカバー作家、Hiroさんの革製品の展示もある。

　チケットは主催者、煥乎堂、出演者から購入できる。