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松原さん20周年リサイタル
11月に前橋、東京で公演

2024.09.10

松原さん20周年リサイタル
11月に前橋、東京で公演

 前橋市在住のオペラ歌手、松原広美さんのプロデビュー20周年を記念したメゾソプラノリサイタルが11月、前橋と都内で開かれる。「音楽人生を支えてきたピアニストとともに」と題して、夫の松原聡さんら信頼を寄せるピアニストの演奏で伸びやかな歌声を披露する。

世界を舞台に活躍するオペラ歌手

 松原さんは2005年、オペラ「ジュリアス・シーザー」に準主役で出演、二期会デビューを果たした。翌年にはイタリアミラノのロゼトゥム劇場で「カルメン」の主役を務めるなど、国内外のオペラで活躍している。

 聡さんとは仕事を通じて知り合って結婚、2016年11月から2カ月間、ヨーロッパ6カ国を巡る演奏旅行に出掛けた。「蝶々夫人」の準主役、スズキ役で出演したほか、夫婦でジョイントリサイタルを成功させた。

▲デビュー20周年を迎えた松原さん

▲松原聡さん

▲篠宮久徳さん

 前橋公演は聡さんのほか、今年4月にもデュオコンサートで共演した篠宮久徳さんがピアノを演奏する。東京公演では2人に加え、ロシア出身のユリア・レヴさんも出演する。

 曲目はチャイコフスキー「ただ憧れを知る者のみが」、橋本國彦「黴(かび)」やオペラの名曲も披露する。

▲オペラ「蝶々夫人」よりスズキ役

 松原さんは「所属する藤原歌劇団は長い歴史を誇る、日本を代表するオペラ団体です。コロナ禍も含むこの5年ほどは、未曾有の状況に直面しつつも、本公演で主役級の役を立て続けにいただくようになり、ファンのみなさまの期待に応えるべく毎回懸命に務めています。その分、地元の公演が少なくなっていました。デビュー20周年にあたり、記念リサイタルを開催することになりました。今の私の歌をぜひ聴いていただきたく、よろしくお願いします」と来場を呼び掛けている。

イタリアに5年留学、オペラ歌手

松原広美(まつばら・ひろみ)前橋市生まれ。旧姓・諸田広美。群馬大教育学部音楽科卒業。東京芸術大大学院オペラ科修了。イタリア国立ミラノ・ヴェルディ音楽院声楽科卒業。2度にわたり5年間、イタリアに留学した。第1回ロシア声楽コンクール第1位受賞。日本オペラ協会会員、藤原歌劇団団員。

松原広美メゾソプラノリサイタル

群馬公演 ・日時 11月10日(日)14時開場、14時30分開演
・会場 上毛新聞社上毛ホール(前橋市古市町1-50-21)
・チケット 一般4000円、学生2000円(全席自由)
東京公演 ・日時 11月22日(金)18時開場、18時30分開演
・会場 Salone Fontana
・チケット 一般4000円、学生2000円(全席自由)