interview
聞きたい
私らしい生き方・働き方
カルビー、ファミマの女性管理職が語る
2024.07.26
ぐんま未来イノベーションLABが主催する未来共創セミナー「私らしい生き方・働き方~多様な考え方の受容と価値観のアップデートで未来のビジネスを考える~」が7月26日、前橋・中心商店街の「comm」で開かれた。カルビー経営企画本部本部長の北峯有紗さんとファミリーマートマーケティング業務グループマネージャーの根岸文枝さんが登壇した。MCはフリーアナウンサーの奈良のりえさん。
自分軸で本音トーク
有名企業の女性管理職として活躍する北峯さんと根岸さんが生き方や働き方について、会社軸でなく、女性軸でなく、「自分軸」で本音トークを行った。会場には40人ほどが訪れ、その8割が女性。自分自身のいまと未来に生かそうと、真剣に話に聞き入った。
会社の女性活躍について聞かれると、「カルビーの女性管理職の割合は25㌫とそう多くはない」と北峯さん。理由の一つとして「女性は、仕事はしたいが、高いチャレンジを望まないという人が多い。社内の調査では望まないと答えた人が男性の2.5倍に上った」と説明した。
ファミリーマートではかつて、部門ごとに女性活躍などの指標を設けていたが、「コロナ禍を経て売り上げが下降。指標はなくなり、完全実力主義になった。それが結果的に、女性活躍を推進した」と根岸さん。
仕事をするうえで心がけていることは「自分の力だけでは息詰まる。いかに他人の力を借りられる人になるかが大切。普段から、力を貸してもらえる人を増やしておく努力も欠かさない」と北峯さん。
根岸さんも「意図的に、自分の脳と人の脳を混ぜることが大事」と同意した。
仕事上のターニングポイントを問われると、「第一子を出産し、子育てと仕事の両立を経験したとき。上司の配慮で、7時間45分働けば何時に出社してもいい、ということになり、毎日深夜零時に出勤し、朝の7時45分まで働いて乗り切った」と根岸さん。
北峯さんは「30歳前半、目の前の仕事に追われていたとき、上司から『もっと勉強した方がいい』と助言を受け、ビジネススクールに通い始めた。そこで多様性を学び、視界が開けた」と話した。
ほかに、天職について、イノベーションの生み出し方などの持論を展開。質疑応答では、「どうやったら自分軸が作れるのか?」「会社で自分のアイデアを通す方法は?」といった参加者からの質問に、ユーモアたっぷりに答えた。