interview
聞きたい
「完全ナイン」全員集合
3月23日に前高トークショー
2024.03.19
1978(昭和53)年3月、甲子園史上初の完全試合を達成した群馬県立前橋高校の野球部員9人のトークショーが3月23日、JR前橋駅前のアクエル前橋で開かれる。主将を務めた川北茂樹さんが執筆した『昭和高校球児物語-前高 完全試合のキセキ-』の出版記念イベント。川北主将はじめ、エースの松本稔さん(桐生高監督)らナインが全員集合。試合の思い出や現在の様子を語る。
甲子園の思い出 46年ぶりに語る
第50回選抜高校野球大会に出場した前橋高は1回戦で比叡山高(滋賀県)と対戦、松本投手の抜群の制球力と鉄壁の守りで相手に1人の走者も出さない完全試合を達成した。
新3年生はわずかに8人、平均身長は全出場チームで最も低く、前年秋の関東大会で準優勝したものの前評判は高くなかった。それだけに快挙を達成した後は大きなニュースとなった。
トークショーには甲子園に出場した9人が顔をそろえ、打順の通りに1人1人登壇する。大記録を達成した試合や大敗した2回戦の記憶、3年間の野球部や高校時代の思い出、その後の人生を語る。
桐高のエース、木暮さんも”登板”
前橋高とともに出場しベスト4に進出した桐生高のエースだった木暮洋さんも参加、よきライバルとして戦った前橋高ナインについて、いまだから明かせる秘話を話してもらう。
センバツ甲子園で活躍した両校はセンバツ帰りの春の関東大会でも桐生高が優勝、前橋高が準優勝を果たし、球場には多くのファンが詰めかけるなど社会現象となった。
トークショーをライブ中継
トークショーの模様は前橋新聞「me bu ku」Web版でライブ中継する。
『昭和高校球児物語』を出版
川北さんはスコアブックや新聞記事の切り抜き、他の選手への聞き取りをもとに、入学してから3年夏の県大会で敗退し引退するまでを1冊にまとめた。
完全試合のみに焦点を当てるのではなく、当時の野球部員が味わった厳しい練習、学業との両立、わずかなオフの過ごし方にも多くのページを割き、「昭和高校球児」の実像を描いた。サブタイトルは普通の高校生たちが大記録を達成したミラクル(奇跡)とその背景にあったトレース(軌跡)を紐解くことから採用した。
A5判、317㌻。本体価格2000円(消費税抜き)。
TSUTAYAアクエル前橋、煥乎堂、朝日印刷工業で取り扱っている。
「前高完全ナイン」トークショー
・日時 | 3月23日(土)15時~17時 |
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・会場 | アクエル前橋2階会議室(前橋市表町2-30-8) |
・入場 | 無料 |