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7割以上が建設に「反対」
前橋駅ロータリー内のマンション建設計画

2023.11.02

7割以上が建設に「反対」
前橋駅ロータリー内のマンション建設計画

JR前橋駅北口ロータリーで計画が進んでいるマンション建設をめぐり、前橋新聞「me bu ku」がアンケート調査をした結果、「反対」が7割を超えて「賛成」を大きく上回った。希望する代替施設は旧前橋駅舎と噴水の復元を求める意見が多かった。飲食・商業施設、文化・スポーツ施設の提案もあり、県都の玄関口にふさわしく旅行者も含めて誰でも自由に利用できる空間づくりを望む市民が多いことが分かった。

旧前橋駅舎と噴水の復元を

アンケート(9月22日~10月7日まで16日間実施)の結果は、反対73.5%、賛成26.5%。

延べ1万2086人が記事を視聴、1214人が回答した。

反対の理由として、ロータリー内は公共的な場所であり、マンション入居者だけが快適さを享受できることに批判的な意見が相次いだ。

「駅前はにぎやかにしたいが、マンションができれば入居者から『静かにしてくれ』という苦情がくるはず」と心配する人もいた。

代替施設として挙がった旧前橋駅舎は1927(昭和2)年に建設された洋風木造建築。名駅舎として親しまれたが、両毛線高架化事業に伴い、1984(昭和59)年に解体された。噴水は1965(昭和40)年に完成、男女の像が中央にあり、癒しの場所だった。

駅前にラーメン店がないなんて…

飲食・商業では豚肉、焼きまんじゅう、ピッツァといった前橋市の名物料理を食べられる店舗、キッチンカーやチャレンジショップの出店、コンビニやカフェ、書店が入った複合施設などがあった。

駅周辺に少ないため飲食店を要望する声は多く、「駅前に喫茶店もラーメン店もない県庁所在地は珍しい」と辛らつな意見も寄せられた。

観光案内所を設置し、街中や赤城山への旅行者への利便性を高めるべきだという意見もあった。

文化施設やスポーツ施設、広場

文化施設はコンサートやライブができる会場、BOOK FESSの常設会場、美術館や図書館が多かった。アーツ前橋、前橋文学館の分館を開設、両施設への誘導を進める提案もあった。

スポーツではフットサル、バスケットの3オン3、フィットネスとサウナ、巨大なスケートボード場、夏はプールで冬はスケートができる施設、電動カーのサーキットが挙がった。

噴水とともに「広場」を求める声も予想以上にあり、「木陰のあるフリースペースでお年寄りも赤ちゃんも休める場所に」「緑化し休日はライブを開き、災害時には避難所となる空間を」「ただの空き地にして子供やペットが遊べるようにして」といった具体的な案があった。

マンションの低層部に施設を

マンション建設を支持、容認する中にも低層部にテナントや公共施設を入れ、入居者以外も利用できるようにする必要があるとの意見が複数あった。

計画をめぐっては、群馬県や前橋市の積極的な介入を求める意見もあった。「駅から県庁までのコミュニティーロード化の計画に合う空間に」「前橋工科大や前橋駅を含めて、みんなで議論すべき」との指摘があり、「しっかりやれ‼山本(知事も市長も)」とのエールも届いた。